こひつじひろば  2002年度10号




中学生と遊んだよ!
泉中の生徒が園に遊びに来てくれました。その日、みどり組は卒園旅行に行くので、き・あか組だけの保育でした。自分たちで考えた手作りおもちゃを持ってきてくれ、子どもたちは大喜びで楽しい時を持ちました。

お手玉、フェルト人形、福笑い、パズル、体にゴムで頭・手・足がついていて、皆で引っ張って一斉に手を放すと飛び上がる人形とか、ダンボールの一面に丸い穴をあけ、たたくと風が起こる箱。この箱は、ティッシュを穴の上に置いてたたくとティッシュが舞い上がります。中学生がたたくと高く舞い上がるので、大喜びで子供たちも挑戦していました。15人の中学生でしたが、家庭科の選択授業を取っている方がたで、その中に卒園生もいて、楽しく遊んで帰られました。

フルーツバスケット
あか組さんだけで“フルーツバスケット”というゲームをしました。まずは、ぶどう、りんご、みかんの中から好きなフルーツのカードを選び、クレヨンで色を塗りました。リボンをつけて首にかけました。みんな小さなリボンに大喜びで、にこにこでした。椅子に丸くなって座り、「ぶどう」と言ったらぶどうのカードの人が席を立ってほかの席に移ります。ところが、移るフルーツを決めたい人が続出。みんなオニになりたくて座らずにウロウロ。これではゲームになりません。今度はちゃんと座れた人にはカードの裏にシールを貼ることにしました。すると今度は、早く座ろうと必死になりました。みんながゲームをよくわかって楽しめたのにはびっくりでした。そんな姿からも、一人一人が一回り大きくなったからこそこんなゲームができるようになったんだなと、子どもたちの成長を実感しました。フルーツもそれぞれが工夫して塗りました。1枚塗ると「もっと塗りたーい!!」と色塗りもとっても喜んでやりました。

チョコバナナ
今年最初の誕生会でお菓子作りをすることになったき組さんたち。今回は、お祭りなどでよく目にする「チョコバナナ」に挑戦しました。「チョコバナナ作るよー」と子供たちに言っても、知らない子も何人かいて、「やったー」という声よりも、「何それ?」と不思議そうな顔をしている子のほうが多くいました。しかし、材料となるバナナと、トロトロに溶けたチョコレートが出てくると、だれもがニコニコしていました。すぐに食べられるわけではないのですが……。子供たちの作業は、一口バナナにくしを刺し、それにトロトロのチョコレートをたっぷりつけて、カラースプレーで仕上げる……という手順でした。バナナからくしが抜けてチョコレートの中に落ちてしまったり、あちこちがチョコレートだらけになってしまいましたが、何とか全員の分を作ることができました。食べたい気持ちを押さえて、やっとの思いで食べることができた当日。チョコバナナというものが新鮮だったき組さんたちにとって、特別な味になったに違いありません。




大島〜卒園旅行〜
ドキドキワクワク。待ちに待った大島旅行の日がついにやって来ました。子どもたちは大きな荷物を持ち、期待と不安を胸に、小田原駅に集合しました。そして、お母さんに元気に「行ってきます」を言い、1泊2日の旅行は始まりました。

まずは、子供たちがそれぞれ相談し合って決めたグループ(えいグループ、りすグループ、うさぎグループ、いるかグループ)に分かれてタクシーに乗って熱海港に行き、シーガルに乗り込みました。デッキに行き、みんなで熱海港から離れていくようすを見ました。そこで、子供たちから一言。「だんだん日本から離れていくね」「おみやげを買うときは英語で言わなきゃいけないの?」など。最初は想像もしなかった言葉にびっくりしてしまいましたが、子どもたちにとってはそれだけすごい旅なんだなと改めて思いました。

大島に着くと古谷先生が出迎えてくださって、すぐにおみやげ屋さんに連れていってくれました。大切な500円の入ったお財布を首から下げ、それぞれ時間をかけてじっくり買いたいものを見つけていました。全員が買い終わったあと、三原山に行って溶岩を拾い、そのあとで温泉に連れていってもらいました。

男湯も女湯も、露天風呂は貸し切り状態で、もぐったり、「キャーキャーワーワー」と、とっても楽しく、とーっても長く入っていました。子どもたち、先生たちの冷え切った体はとっても温かくなりました。

泉の家に予定どおり6:30に着き、手作りのとってもおいしいご飯をいただきました。そして、外に出て花火をしました。手持ち花火、噴き出し花火をし、大島だからできる打ち上げ花火も見られ、子どもたちは大喜びでした。そのあとは、恒例の肝だめしです。お泊まり会の時とは比べようもないくらい暗くて、周りはジャングルで、最初は子供たちも不安そうでしたが、一人が行けば「ぼくも」「わたしも」と続き、みんなの励ましもあり、なんと全員が行くことができました。そして、お部屋でごほうびをもらい、今度は、カルタ、トランプを楽しんだ子供たちです。

いーっぱい遊んだあとは、パジャマに着替え、歯を磨き、お祈りをしてもらい、布団の中に入りました。予定どおり9:00に「おやすみなさい」となりました。疲れてすぐ寝てしまう子、なかなか寝られない子といましたが、10:15にはみんな寝ることができました。

今回は冬で寒いこともあるのか、子供たちの引っ越しはなく、みんな寝たところで朝を迎えました。

大島公園では、キョン、リスをはじめ、ラクダ、ロバ、ひつじ、ぞうがめなどたくさんの動物がいて、子どもたちは大喜びでした。でも、七面鳥だけは苦手な子が多く、逃げ回っていました。本当に、子供たちがおやつを持っているのをわかって、ずっと着いてくるんです。でも、無事におやつは子供たちのおなかに入っていきました。

帰りは、古谷先生ご夫妻に見送ってもらい、大島を離れました。そして熱海港が見えてくると、「やっと日本に帰ってきたね」と子どもたち。みどり組の子供たちの海外旅行は無事に終わりました。

ここ3年すごかった船の揺れも、今年は波がすごく穏やかで、行き帰りと全然揺れないで快適な船旅でした。2日目は、3月の陽気でとても過ごしやすく、感謝な2日間でした。

この経験は、子どもたちにとってとても大きなことで、これからもずっと心の中に残っていくのではないかなと思います。





■TOPへ   ■こひつじひろばTOPへ