こひつじひろば  2003年度8号




いきいきと ――ふしぎ――
卒園して何年も経っていても、お子さんの節目に顔を出して報告してくださる方があり、とてもうれしいです。その中の一人の方ですが、お嬢さんが今年女子大を卒業して就職するつもりでいたのですが、華道の家元の新年会にたまたま出席したことがきっかけで、弟子入りをして、住み込みの手伝いをしながら学びたいと言われたそうです。

今時の若者が考えないようなことなので、私もびっくりしました。お母さんはお花の心得のある方なのですが、まさかと思われたようです。新年会ではたくさん生け花が飾られていて、その中で竹に生けられているお花は、鮮度を保つためにいつも水を気にして差し水をしなければならないそうですが、その陰の仕事に心引かれたそうです。親も、きれいな着物を着てお花を活けたいというのではなかったので、本物かと思ったそうです。家事手伝いをしながら教えていただいているのですが、その姿を見て「ふしぎ」ちゃんと呼ばれて喜んでいるそうです。これもこひつじで学ばせていただいたからですと、喜ばれてしまいました。

怖かったおおかみは今
初めてのプレイデイを終え、頭の中は「おおかみと7ひきのこやぎ」でいっぱいだったあか組さん。この気持ちを生かそうと、クラスで『おおかみごっこ』に取り組みました。内容はプレイデイのオープニング同様、ドアを立て、セリフを言って……。違うのは、おおかみが『子ども』という点です。練習では怖くて泣いていた子も、「やりたい」と積極的に手を挙げ、部屋中に「ワー」「キャー」と叫び声が響きわたり、とても楽しい時間となりました。

お店やさんごっこ
ある日、みどり組で『ロボットカミイ』の絵本を読みました。そしてカミイの幼稚園みたいにお店やさんごっこをしてみようかと提案しました。「私はお花やさんがいい!」「ぼくはおもちゃやさんやりたい。」……。それぞれの希望で、お花やさん、おもちゃやさん、おすしやさんができました。お店ごとに分かれての商品作りは、工夫し、考え合い、協力しながら、31日の開店準備に向け大忙しでした。おうちでお客さん用のお財布を作ってきたり、カミイを作りたいからとダンボールや箱を持ってきたり、アイディアを自由に出して活動しています。どんなお店やさんごっこになるか楽しみです。

秋って楽しいな
秋晴れの中、みんなでお散歩に行き、石垣を登ったり、コスモスを見たり、ススキをとったり、はらっぱでしゃぼん玉をしたり、園庭でござを敷いて食べたりと、目いっぱい秋を楽しんだき組さん。とってきたススキで鳥も作りました。ひとりひとり、「らむねちゃん」「くれよんちゃん」「きゅーちゃん」などなど、とってもかわいい名前も付けて、その日はずっと一緒に過ごしていた子どもたちです。





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