こひつじひろば  2004年度8号




心すませて  〜賛美する〜
 今年も、クリスマスを待つ季節がやってきました。ユダヤの人たちが何百年もイエス様のお生まれを待ち続けたことを思いながら、毎年、室内を飾りつけます。心静め、賛美と感謝と祈りをもって、心豊かなアドベントを子どもたちと過ごしたいです。
 神様は私たちに、イエス様を救い主として送ってくださいました。どんな小さな者でも、イエス様の愛を受けて歩むことができるのです。自分も愛されているということを感謝し、他者も神様に愛されていることを喜び、主を賛美し、クリスマスを祝いましょう。
 我が家では、このアドベントの4週間、特別な聖書日課に従って家庭礼拝をしています。とても感動的ですてきな詩がありましたので、ご紹介します。
み子にどんな献げものができるでしょう、
この貧しいわたしは。
もしもわたしが羊飼いなら
子羊を連れていけるのに。
もしもわたしが賢者なら
知恵の言葉を贈れるのに。
でも、わたしにできるたったひとつの献げもの、
それはわたしの心です。
深田未来生・丹治めぐみ(編)『アドヴェントから降誕の喜びへ――クリスマス・カレンダー』(日本キリスト教団出版局)11月30日分よりクリスティーナ・ロセッティの詩

父親参観日――みどり組
 こひつじ学園で男の人といえば、二人の先生と、送迎に来ておられる数名のお父さんぐらいで、思いつくのはごく少数……。しかし、この日ばかりは男の人だらけで、いつもの幼稚園とはかけ離れた光景に、子どもたちのようすからもどこか緊張が漂っていました。
 今回のテーマは「割り箸鉄砲」ということで、材料を受け取り、早速作り始めたお父さんと子どもたち。一生懸命手伝っている子もいれば、お父さんに任せてすっかり遊び歩いている子もいて、そのようすは実にさまざまでした。しかし、さすがはお父さんたち! あっという間につくり終えてしまったので、残りの時間には、みんなで楽しくバースデーフレンドを踊ることができました。

避難訓練――き組
 園では、月に1回避難訓練をしています。「ウー」とびっくりするほどの大きなサイレンが鳴ると、子どもたちはすぐに先生のところに集まり、とっても上手に避難することができました。今回は、特別に消防士さんが来てくださいました。火の用心のビデオを2本見た後、消防自動車を見学させていただきました。見るだけでなく、乗ったり、はしごに上ったり、銀色の消防服まで着せてもらう子どもたちもいて、みんな大喜び。大きな消防車と写真を撮って、大・大満足でした。「ありがとう!」と消防自動車を見送る子どもたちの顔はみんなにこにこでした。今度消防自動車を見たら、「乗ったことあるよ」と思い出すのでしょうね。

緊張したなぁ――あか組
 11月はお茶会を経験した子どもたち。白いくつ下に履き替え、正座をし、お辞儀をして、お茶室に入ります。そして、お菓子(もみじ饅頭)とお抹茶をいただきました。その間も、ずっと正座をしているのです。口の周りに緑のお抹茶を堂々とつけている姿は、まだまだかわいいあか組さんですが、背筋を伸ばし、真剣な表情は、次はき組さんになる立派なお兄さん、お姉さんの顔でした。お茶の作法を少し津田先生に教わった子どもたち。子どもたちにとって、その少しは、大きな大きな貴重な経験になったことと思います。





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