こひつじひろば  2005年度2号




立ち止まって向き合う 〜気づく〜
 桜も終わり、美しい豊かな彩りの花々、新緑の若葉の初々しさに心なごむ季節になりました。入園、進級と新しくスタートして3週間があっという間にたちました。
 みどり組は、最年長組だという自覚もあってか、驚くほど変わって頼もしくなりました。先日のみどり組だけで行った塚原のみどりの広場へのピクニックは大変でしたけれども、みどり組だったから行けたのだという自信につながってきている感じがします。
 き組は、新しいお友達を迎え、ロッカーや下駄箱も入れるところが変わって戸惑いもあったようですが、新しいお友達も溶け込んで、園の生活がわかり、楽しく遊べるようになりました。あか組から進級した子どもたちは、1年のキャリアを生かして、楽しく遊びを広げ、リードしています。
 あか組の子どもたちも、朝来てシールをおはようブックに貼り、スモックに着替えて、ランドセルを自分のロッカーに片付けて、それから遊ぶことがわかってきました。一つずつの積み重ねの大きさを感じます。何が楽しみかといったら、それはおやつタイムです。時間のある時に見せてもらえる大型の紙芝居や大型の絵図もまた別の楽しみです。
 5月からは午後までの保育になり、お弁当を食べて帰るようになります。たくさんの楽しいことに気づいて、遊びが広げられるように願っています。

みどりの広場へ
 「みどりの広場で紙飛行機を飛ばそうよ。」「一緒にお弁当食べようよ。」そんな話がピクニックの前からたくさん交わされていました。
 ピクニック当日は澄み切った青空のいいお天気。タンポポ、ナノハナ、カラスノエンドウと草花を見つけて摘んでいる子や、友達同士で楽しくおしゃべりする子と、それぞれピクニックを満喫していました。急な坂道を登りきったときはみんなへとへとでしたが、さすがみどり組さん!! 自分の力で最後まで歩き通して広場に到着。お弁当も食べて、宝探しもできて、「電車に遅れちゃいけない」と急いで下ります。そんな中でも、「あっ、こいのぼり」と新しい発見にうれしそうな子どもたちでした。このピクニックが心の栄養となり、これからの活動への自信となっていくかと思います。

はじめてのクラス活動
 新年度がスタートし2週目に入ったころ、初めてのクラスの時間を持ちました。礼拝が終わると、まずあか組、き組、みどり組がそれぞれテモテ、サムエル、ヨセフの部屋に分かれ、担任の先生がみんなの前に座ると、クラスの時間が始まります。記念すべき1回目のき組のクラス活動は、手遊び、絵本、そして新しいお友達がいるということで、簡単な自己紹介にチャレンジしてみました。
 みんなの前に一人で立ち、名前を言って、さらに「よろしく」の意味をこめ全員とタッチ!! 名前を言うときにはがちがちだった子どもたちも、お友達とタッチをしていくうちに、その表情からは笑顔がこぼれ出していました。
 それは「かすか」であるかもしれませんが、お互いのココロが触れ合った、子供たちがココロを開くことができた瞬間だったのかもしれません。
 今後も、そういう機会、瞬間をたくさん作っていき、友達関係、対人関係を深めていかれればと思います。

はじめてのれんげ畑
 お母さんから離れて大きな一歩を踏み出したあか組さん。初めはとても緊張した面持ちだった子供たちの中にも笑顔が見られるようになり、泣いている子どもたちの涙も減ってきています。「粘土したい!」「ブランコしたい!」と、やりたいことを見つけて遊ぶようになりました。
 初めてのお散歩はれんげ畑でした。今年は園のとっても近くの田んぼに咲いているれんげを見せていただきました。みどり組とき組のお兄さんお姉さんに手をつないでもらって、歩いていきました。とてもかわいいお花を前にすると、「人のお花だから摘まないで」というお約束もどこかに行ってしまい、れんげの花束を「ほら!」とうれしそうに見せてくれる子どももいました。すてきなお花に囲まれて記念写真も撮りました。いつかこの写真を見ながら、大きくなったことを実感するときがきっと来るのでしょうね。





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