こひつじひろば  2005年度6号




立ち止まって向き合う 〜やってみる〜
 2学期も始まり、ひとまわりもふたまわりも大きくなり、また日焼けした顔は、成長とともにたくましささえ感じられます。
 始業式の次の日から、プレイデイに向けて実際的な準備が始まりました。今年のプレイデイのテーマである『スイミー』の絵本が大好きな子どもたちです。ダンスや障害物競走、かけっこの練習をしますが、盛り上がるのはかけっこです。走る友達がスタートラインについたときから大きな声援が寄せられ、あか組の子どもたちまで「よし、走るぞー」といった感じで走っていきます。皆で応援して盛り上がる光景は、なんともほほえましいものがあります。
 今年のダンスはフラダンス調の踊りです。あまり馴染みのない曲調なのか、女の子はすぐに曲に合わせて上手に踊れたのですが、男の子は不器用なのか、見ていてもなかなか真似ができないで動けず、「難しい」「できない」と言って、声をかけても固くなって動こうともしない子どもたちもいました。振りを細かく分解して教えることで動けるようになると、「やればできるんだ」ということがわかったようです。子どもたちは、きれいなひれをつけて楽しく踊れるようになりました。チャレンジ精神を大事にしたいです。

がんばった太鼓!!
 暑い日が続いたと思うと今にも泣き出しそうなお天気だったり、みどり組さんの太鼓の練習はそんなお天気との戦いでした。汗をいっぱいかいて喉もカラカラだけれど「疲れたー」と嫌がったりしないで、お友達と最後までがんばれたのは、さすがみどり組ですね。
 当日胸を張って堂々と演奏する姿は印象的でした。みんなで揃ってたたいて、歩きながらたたいて、一人でたたいて……。いつもと違い、お客さんの前で演奏するのでとても緊張しているようすでしたが、それにまさって大きく成長することができたように思います。

世界に一つの巨大マグロ現る!!
 プレイデイのオープニングに堂々と登場した巨大な魚(絵本のストーリー上、一応マグロという設定だったのですが……)、皆さんは今まであんな模様、大きさの魚を見たことがおありでしょうか? 恐らく初めてだったのではないかと思います。
 それもそのはず、あの巨大な魚の模様は二人として同じ子のいないこひつじ学園の子どもたち一人一人の手形によって描かれたものだったのです。
 プレイデイ準備のある日、子どもたちの前には白い巨大な魚が三つのパーツに分けられて新聞紙の上に置かれていました。先生の説明を聞き、オレンジ、茶色、黄緑、黒の中から好きな色を選び、両手に絵の具をつけてもらえば、あとは大きな大きな紙(魚)にその手を押し付けるだけ。スタンプのようにポンポン手形で模様をつける子がいれば、手をスライドさせ、一面塗りつぶそうとする子がいたり……。
 こうして、世界に一つの巨大マグロが完成したのです。色や形はさておき、「巨大なスペースに自らの手で色をつけた」経験は、子どもたちの心にいつまでも残る楽しい思い出となったのではないかと思います。

プレイデイごっこ
 夏休みが終わり、毎日がプレイデイごっこで、皆でたっぷり体を動かして楽しんできました。
 あか組にとっては初めてのことばかり。競走するのに急がすゆっくりと歩いたり、相手チームのお友達を待っていてあげたり、ディズニー体操も難しいと思うところはやらずに飛ばしたりと、マイペースなあか組さんでした。大好きなダンスでは、大声で本当に楽しそうに歌いながら踊る、とってもかわいらしい姿を見ることができました。
 また、き・みどり組さんといっしょに活動する中で、ちゃんと見てがんばろうとするあか組さんなのでした。一人一人の子どもたちが今の精いっぱいで活動し、とても楽しんできたプレイデイごっこで、心も体もひとまわり大きくなったように思います。





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