こひつじひろば  2005年度9号




立ち止まって向き合う 〜とりくみ〜
 世間ではサンタクロースが出てきてとてもにぎやかですが、こひつじ学園のクリスマスは実に静かです。礼拝ごとにイエス様のご降誕の記事を聖書から聞き、クリスマスの賛美礼拝のためにみことばと賛美歌の練習をし、自分たちで焼いたオーナメントでツリーを飾り、お母さんの喜ぶ顔を子どもなりに想像して、お母さんへのクリスマスプレゼントをうれしそうに作り、渡せる日を楽しみにしていました。
 祝会は各クラスの発表の場となり、プレイデイの時にはお母さんから離れられなかったり、恥ずかしくて勇気が出なかった子どもたちも、すっかり溶け込んで楽しんでいました。大きな成長です。き組のハンドベル演奏では、穴が開いてしまうのではないかと思うくらい、先生の指を見落とすまいと見ている姿は感動でした。合奏でも、皆で合わせることの大事さを学びながら、楽しくがんばっていました。みどり組は全体にのんびりした感じの子どもたちですが、全体を引っ張っていく責任を感じ、取り組んでいました。ハンドベルも、昨年の「きらきら星」の時とは違って、2、3本のハンドベルを使ったり、半音もあったりで、がんばっていました。クリスマスという大きな取り組みの中で、子どもたちの成長を見られ、感動しています。

ページェント 〜みんながんばったね〜
 1年の最後の年になりました。みどり組さんの友人関係も深まって充実した1年をクリスマスページェントで締めくくりました。最初は照れながら里香先生といっしょに歌っていた子たちが、練習を重ねるうちに、衣装を着て小道具を持って立派に舞台に立っている姿に、4月からの成長の歩みと重ね合わさって胸がいっぱいになります。クリスマス祝会が近づくにつれ、そこかしこでページェントの歌を歌う姿が見られたり、同じ役の子ども同士で遊ぶ姿が多くなったり、同じ目標やイメージを持ったことで、みどり組さんの連帯感はますます強くなったようです。
 今年は、お母さんの協力で、衣装も新しくなりました。ピカピカの衣装で夢もよりいっそう広がり、得意顔で演じている子どもたちでした。

ココロを合わせて
 クリスマス祝会では、き組はハンドベルと合奏という二つの大きなチャレンジをしました。
 あか組からいる子どもたちにとっては、待ちに待ったハンドベル。これを手にしてうれしくないわけがありません。昨年、お兄さんお姉さんが演奏する姿をよく見ていたことで、すでにイメージはバッチリ! それにつられるように、き組から入ったお友達もモチベーションは常に高く、初めてのはずの練習の時からとても上手で、先生たちも驚きを隠せずにいました。
 合奏のほうはというと、大太鼓や鉄琴、木琴といった普段はなかなか触れることのない楽器があり、さらにはスライドホイッスルという新しい楽器が加わったりと、より取り見取りで一つの楽器に決められない子どもたちも多く、たいへんな楽器決めからスタートしました。しかし、決まってしまえば、あとはもう前を向いてやるしかありません。希望どおりになった子もそうでない子も、自分の楽器を演奏していくうちに、いつしかその楽器のとりこになっていたようです。
 ハンドベル、合奏ともに大切なポイントは「合わせる」こと。それは、少しずつ友達のことを思えるようになってきたき組の子どもたちだからこそできることだと思います。クリスマス祝会全体を通して、あのプレイデイのスイミーのように、「ココロを合わせること」の大切さ、感動、すばらしさを感じることができました。

初めてのこひつじクリスマス
 あか組にとっては、こひつじ学園の初めてのクリスマス。礼拝ではクリスマスの8曲の賛美歌と六つのみことばを覚えました。全部通すと長くて、小さなあか組さんには大変なことですが、真剣に賛美するお兄さんお姉さんの姿に助けられ、がんばっていました。何度も繰り返すうちに、自分で覚えて歌えるようになり、みことばも覚えて、「先生聞いて! 『神は、実に、そのひとり子を……』」とうれしそうに聞かせてもくれました。
 ページェントでは、「ある日馬小屋で」を歌う羊役になりました。振り付けをすると歌が出てこなくなったり、「大きい声で!」 と言うと怒鳴って歌にならなかったり、1曲の中でも、こちらの子が歌っているとあちらの子はお休み、あちらが歌っているとこちらはボーッとしているなど、いろいろな姿がありますが、とにかく皆がやる気で、とっても楽しく羊になっている姿を見て、これで十分と思いました。また、羊の衣装がばっちり似合うのは、さすがあか組さん。本当に本当にかわいい姿でした。
 アリエルの曲に合わせたリズム遊びもみんな大好きで、ペットボトルで作った鈴を手に、ノリノリでとっても楽しくかわいくできました。





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