こひつじひろば  2005年度11号




立ち止まって向き合う 〜信じる〜
 みどり組の子どもたちの行事が一つ一つ終わっていく中にあって、みどり組に限らず、子どもたちのたくましく成長している姿を見て、うれしく思います。遊びにあってはこれまで蓄えた知恵や技を持ち出して、仲間と一緒におもしろさを十分味わいながら、遊びを発展させて遊んでいるようすがうかがわれます。
 礼拝でも上手にお話が聞けるようになり、目には見えないけれど、いつも一緒にいてくださる神様に愛されていること、また、友達もみな神様に愛されていること、神様に愛されている者として、仲良く助け合い、励まし合って遊ぶことが神様に喜ばれるのだということを、しっかり心に留められるようになってきました。だれもがとても大事だと知って、尊敬することを学んでほしいです。
 2月の初めに、あか組が牛乳パックを使って大きなウサギの家を作りました。みどり組の子どもたちが自分たちの弟や妹のために、牛乳パックをつなぎ合わせていくのに協力してあげながら、あか組の子どもたちと一緒にでき上がる喜びを共感しながら作り上げました。みどり組の子どもたちにとっても宝となっています。信頼し合って作り上げた喜びは、いつまでも心に残ることでしょう。こひつじならではの作品となりました。

夕食会
 2月は、お茶会や観劇とみどり組だけの特別な活動がありましたが、いつもとはちょっと違うよそ行きの服と表情で参加した夕食会は、特に子どもたちの心に残った活動だったと思います。前日、招待状を渡すと、「何時に来ればいいの?」「何食べるの?」と、みんな期待で胸を膨らませていました。当日は、礼拝で先生がお話ししたとおり、「早すぎても遅すぎてもいけない時間」に集合することができ、夕食会が始まりました。
 メニューは、チキンナゲット、プチトマト、カニさんウィンナーなどなど盛りだくさん。白いテーブルクロスにきれいな音楽の流れているお部屋なので、いつもの幼稚園の雰囲気と少し違い、最初はかしこまって食べていた子どもたちですが、落ち着いた雰囲気に慣れると、いつもどおりの食いしん坊ぶりを発揮して、大満足のようすでした。

おもちつき〜本当は重たいけど〜
 今年度もラストスパートに入ろうかというこの時期、こひつじ学園にはなかよしランチという楽しい行事が待っています。3度目になる今回のなかよしランチは、「おもちつき」です。
 先生が下準備をし、20〜30回ほどついて手本を示すと、まずはみどり組さんの登場です。一人一人があの重たい杵をしっかりと上まで上げ、臼からはペタンペタンといういい音が……。持ち前のパワーで力強くついてくれました。みどり組のお兄さん、お姉さんに刺激され、「ぼくたちだって〜!」と意気込み、さすがにパワーは劣るものの、みどり組に負けじと一生懸命ついていたき組さんたち。あか組の子にとっては、自分の体と同じくらい大きく、重たい杵……。持っているだけでも大変なことです。それでも、だれも先生の手を借りず、一人で杵を持ち、「お兄さん、お姉さんのように!」と必死で真似をして精いっぱいついていました。一人で杵を持つその姿は、1学期や2学期の子どもたちとは一味違って、とてもたくましく見えました。
 その日の昼食(ランチ)は、もちろん自分たちのついたおもち。がんばってついたからこそおなかもペコペコ。お代わりの列はどこまでも長く、途切れることはありませんでした。

おうちづくり
 『しんせつなともだち』を読んで、動物のおうちを作りました。まずは二人組みになり、五つの牛乳パックにセロハンテープを貼り付けてつなぎました。それを重ねて壁を作っていくのです。貼る人と牛乳パックを持ち上げる人と役割りを決め、上手に交代しながら作っていく組もあれば、一人は見ているだけでもう一人が全部作っている組、どちらが先にテープを張ってどちらが持っているかでもめてけんかを始める組と、いろいろでした。相手に譲ること、順番にすることを伝えながら、何とか協力してどの組も1本以上はできました。しかし、それまでで精いっぱい。
 すると、「手伝ってあげる」とお兄さん、お姉さんたちが入ってくれて、チームワークもよくて手際もよく続きを作り、あっという間におうちになりました。そのおうちに色を塗って完成。みんなで動物のお面をつけ、でき上がったおうちで遊び始めると、き組やみどり組のお兄さんやお姉さんたちも次々にお面を作って仲間に入り、みんなで動物になりきってとっても楽しく遊びました。





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