こひつじひろば  2006年度10号

〜卒園旅行 inおおしま編〜  2007. 1. 18、19




 卒園旅行を前にした子供たちは、夏のお泊まり会のときと比べて、どの子も期待がより大きく、不安は少なくなっているようすが見られ、お泊まり会、プレイデイ、クリスマス、そしてまた日々の歩みを通して子供たちが成長し、心が備えられてきたと感じました。当日は、お母さんたちに「いってきまーす!」と元気に手を振って小田原駅を出発し、旅は始まりました。
 熱海港では、どのジェット船に乗るのか楽しみに待ちました。波は穏やか、船も揺れず、あっという間に無事大島に着きました。
 岡田(大島)港に着くと、泉の家の古谷先生がにこにこしながら迎えてくださいました。「先生、大島って日本だよね」「大島って船の中から見たときは小さかったのに、着いてみたら大きかったあ」など、大島初めての感想も聞かれました。

まずはおかいもの
 お土産屋さんは、毎年来る小さなお客さんを待っていてくださり、「ほら、こっちに安いコーナーがあるよ!」と、子供たちが買えそうな物を集めてさらに安くして売ってくださいました。しかも全品一割引で、壊れせんべいのお土産までつけていただき、感謝しました。自分のもの、お父さんやお母さん、兄弟たちに合わせてどれにしようかと迷いながら、楽しくお買い物をしました。

三原山
 三原山に着き、少し上っていくと海が見えました。噴火して大きく陥没しているところを恐る恐るのぞき込んだり、どれがいいのか選びながら溶岩を夢中で拾ったりしました。きくこ先生からいただいた手作りの袋にかわいい溶岩を入れ、お母さんへのお土産にしました。
 温泉の露天風呂は、「寒いけど温かいね」「星が見えるね〜」「気持ちいいね〜」と皆一緒にとても楽しく入りました。

泉の家で夕食
 泉の家に着くころにはすっかり暗くなり、おなかもペコペコでした。「このおさしみ(メダイの漬け丼)すごーくおいしい!」「鶏肉(照り焼き)すげーうめー」「のり(島のり)もおいしい」と大喜びでいただきました。どれも心のこもった本当においしいお食事でした。

きもだめし
 キャビンのすべての電気を消すと真っ暗です。コースはキャビン一周。大人でもしり込みしてしまいそうな、どこまで行くのかどうなっているのかまったくわからないコースです。ドキドキで進んでいきますが、戻ったときはにこにこ。だいすけ先生とれな先生にタッチして、無事回れました。
 ラッキーなことに、夜空にはこんな星があったのかと思うくらいたくさんの星が見えました。しばらく皆で星を見つめていると、なんと流れ星まで見ることができました。
 そのあとは、暖かいお部屋の中で、皆で計画したトランプ、すごろく、かるた、UNOからそれぞれ選んでしばらく遊びました。

おやすみなさい
 「今日一日お守りくださり、ありがとうございます。明日も、寝ているときもお守りください」とお祈りして眠りました。みんなあっという間に夢の中へ。

おはよう
 明るい朝が与えられ、身支度を済ませて、まず礼拝。きくこ先生から「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます」というみことばをいただき、何度も復唱し、いつも一緒にいてくださる神様を覚えました。
 朝食は、ソーセージパン、スクランブルエッグ、コーンスープとサラダ。手作りの焼きたてのソーセージパンは、おかわり用も平らげ、とてもおいしくいただきました。「この牛乳おいしい!」と濃厚な大島牛乳の味がわかって、おかわりした子供たちもいました。

展望台
 泉の家のテラスには階段がついていて、そこを上ると、海がとてもきれいに見えました。お天気もよく最高の景色でした。

おおしま公園
 泉の家を出るとすぐ大島公園です。歩きやすく舗装された小道を、おやつと水筒を持って歩いてきました。大きな椿の木にはピンクや赤のお花がとてもきれいに咲いていました。
 しばらく歩くと「やしの広場」があり、そこからも海がきれいに見えました。「わー! きれい!」と口々にいう子供たち。また、やしを見て、「ねー、パイナップルみたい」「なんか外国みたい」「ハワイみたい」といろいろなことに心を動かして楽しみました。
 やしの広場を出ると看板がありました。動物園まで168歩ということで数えて進みました。なんと140歩前後。みんなの足は長かったようです。

大島動物園
 今年の春、みどり組でひまわりの種をまき、育てました。夏には小さな花が咲き、小さな種がとれ、大島に行ったらりすやきょんにあげようと楽しみにしてきました。いつ会えるのか期待しながら、種の入った小さな袋を持って歩き始めました。「りすちゃーん!」「きょーん、出てこーい!」と言いながら進んでいくのですが、いつまでたっても出てきません。そこでまず、自分たちにおやつタイムにしました。皆で交換して楽しいときでした。
 しばらく歩いていくときょんがいました。なんと檻の中に。たくさんのえさを食べているきょん、おなかがいっぱいで横になっているきょん。いくら呼んでも、近づいてきません。いつもは放し飼いなのですぐ寄ってくるのですが、規制で檻の中に入れられてしまったそうです。しかし、初めて会ったきょんはかわいくて、大好きになりました。ひまわりの種は、モルモット、バーバリーシープ、孔雀が代わりに食べてくれました。また、孔雀が美しい羽を広げて見せてくれたり、親切な飼育係の方がオウムのはなちゃんを触らせてくださったり、ゾウガメが元気にのっそりと歩き回る姿も見られて、楽しく過ごしました。
 泉の家に戻り、大島での最後のお食事は特製カレーでした。そのおいしいこと。おやつを食べたばかりだったのですが、おかわりする人が続出。「もっとー!」という子に、これから船に乗るからと我慢させてしまったほどでした。

泉の家で昼食
 泉の家に戻り、大島での最後のお食事は特製カレーでした。そのおいしいこと。おやつを食べたばかりだったのですが、おかわりする人が続出。「もっとー!」という子に、これから船に乗るからと我慢させてしまったほどでした。
 港に向かう途中、古谷先生が牧場に寄ってくださいました。遠くにいた牛が近づいてきてみんなの手から草を食べてくれました。「わー、手をなめられた〜」「うわー! 怖い」「すげー」と大騒ぎで雑草を食べさせました。


 子供たちはこの旅の間、初めてのことばかりなのに不安なようすを見せず、大事な仲間たちととても楽しんでいました。そんな子供たちと過ごしながら、また一回り大きくなったことを感じた2日間となりました。その一つ一つの経験が子供たちの心にいつまでも残り、楽しい思い出となっていくことと思います。多くの方の祈りとご協力に支えられて豊かな旅行となったことと思い、感謝します。





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