こひつじひろば  2006年度11号




つながりあって 〜大きくなったよ〜
 暖冬のせいか、インフルエンザの流行もなく、元気な子供たちと3月を迎えることができるのも珍しいことです。
 この時期になると、今までできなかったことができるようになったと感じ、喜ぶ子供たちの姿を見ます。3歳から4歳になったり、4歳から5歳になっただけで、「もう4歳だもの」「5歳だもの」と誇らしげに話しています。「大きくなったから、できなかったこともできるようになったんだ」と自信に満ちています。あか組の子供たちはき組に、き組の子供たちはみどり組になることにあこがれています。「進級したら、あれもできる、これもするんだ」と、頭の中では次から次へとその日を楽しみにしているようすを感じます。みどり組の子供たちは、「あと何回寝たら卒園式で、1年生になるんだ」と、大きなランドセルを背負って学校に行く日を胸を膨らませて待っています。
 先日、富水小(1年生)の昔遊びの会に招待されて、みどり組の子供たちと行ってきました。小学生になるとこんなにたくましく成長するんだと、びっくりするほどでした。子供たち一人一人に神様がすばらしい可能性を与えていてくださることを思いました。神様からいただいた能力が引き出され、生かされ、神様にも周りの人にも愛される子供になってほしいです。

卒園旅行(大島)の思い出
 先月大島に卒園旅行に行き、思い出しながら絵を描きました。そして、楽しかったその思い出をき・あかさんに教えてあげようと、絵を見せながら思い出を話すことになりました。
 初めは、クラスのお友達の前で読むのもドキドキで、自信が持てませんでした。しかし、練習を重ねるうちに「まだ見せないの?」と言ってくるようになりました。順番を決めるときも、一番にやりたい人がたくさんいました。
 き・あかさんが静かに聞いてくれる中、全員しっかりとお話ができました。たくさんの拍手をもらい、とても楽しそうでした。
 「ランドセル買ったよ!」「小学校で遊んできたよ」と小学校に期待している子供たち。き・あかさんが静かに聞いてくれる中、全員しっかりとお話ができました。「今までよかった。楽しかった」という思いで皆が卒園できるように、1日1日を大切にしていきたいと思います。
 たくさんの元気と、喜びと、優しさを、感動を与えてくれた子供たちに感謝しつつ。

挑戦!!
 いよいよ最後の制作帳の取り組みとなりました。今月は『まあちゃんのながいかみ』を読んで、みつあみやリボン結びに挑戦したのです。自由活動でみつあみ屋さんをしていた女の子たちはすぐにできていましたが、初めての子は「左を真ん中へ、右を真ん中へ」という理屈はわかっていても、悪戦苦闘したようです。リボン結びでは結び方の歌に合わせて挑戦しました。何度も失敗しながらチャレンジする子、できないことにちょっぴり悲しくなったり、悔しさがこみ上げてきて「もうやりたくなぁーい」なんて言う子など、最初はみんな壁にぶつかりますが、先生やお友達に励ましてもらいながら、全員が完成することができました。
 その後、自由活動ではみつあみ遊びをする子が増え、お弁当の時間にはリボン結びにチャレンジする子もいました。できなかったことができるようになった喜びを経験し、また一つ成長することができたき組の子供たちでした。

おもちつき? おもちつつき?
 2月には、食べることが大好きな子どもたちが待ちに待った日がありました。それは「なかよしランチ」です。今回のなかよしランチは「おもちつき」!! それを子供たちに話したとたん、保育室は大にぎわい。「あー、知ってる知ってる、かなづちでやるやつでしょ?!」と思わず笑ってしまいそうな発言もあれば、「えぇっ、だれがやるの?」「ぼくもやる??」とすっかり他人事の子も……。それもそのはず、おもちをつくには、あの重たい杵を持たなければならないのです。
 しかし、皆で一緒に食べるのはもちろん、みんなで「一緒に作る」のもなかよしランチの大事なポイント。体の小さいあか組さんも、力を振り絞って重たい杵を一人で持ち、おもちつきに参加しました。
 ところがあか組さんの力では、杵を持ち上げておもちから何とか離すだけで精いっぱい。そのようすは「つく」というより「つつく」という感じで、なんともカワイイおもちつきでした。
 ランチタイムには、そのおもちが醤油、あんこ、きな粉で味つけされ,一つずつお皿に盛られました。普段の昼食では「おかわり」ということばとは無縁のあか組さんたちも、この日ばかりは全員が「おかわり!!」
 自分でついたからこそ、その味は格別なものだったのかもしれません。





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