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この時期は、世界じゅうで多くのキリスト者が大切にしている時期です。ある意味で、12月のクリスマスよりも意義深く受け止めています。聖書には、クリスマスに関する記述よりも、この時期に起こった事実に関する記述のほうがはるかに多く記されているのです。新約聖書に、イエスの弟子のヨハネがイエスの生涯をまとめた「ヨハネの福音書」という箇所がありますが、イエスの33年の生涯のうち、最後の1週間のできごとが「ヨハネの福音書」の3割以上をも占めています。私たちにとって大事なできごとがこの最後の1週間に多く起きていたからです。
その最後の1週間の中でも、終わりの3日間こそ、イエスの生涯のクライマックスです。この3日間に、イエスは不法な裁判の結果、ローマ法による極刑である十字架刑に処せされることが決まり、十字架の上で私たちの罪の身代わりとなって死んでくださいました。イエスはだれも葬られたことのない新しい墓に葬られ、3日目の朝、すなわち日曜日に、約束のとおりによみがえられました。
このよみがえりをだれよりも信じることができなかったのが、イエスの弟子たちでした。彼らは、疑いのことばや将来への不安を語り合っていました。そのように疑う多くの弟子たちに、よみがえられたイエスがお会いになりました。あるときには、500名以上の者たちに同時に会われました。こうしてイエスはご自分が全世界の救い主であることを示し、その後に天にお帰りになったのです。
イエスが天に帰られた後、弟子たちを中心に教会ができ、イエスのよみがえりをいつでも覚えるために日曜日に礼拝をささげるようになりました。ですから、日曜日とは、イエスを救い主と信じる者たちが神を礼拝する日であり、イエスが私たちを救うためにこの世に来て十字にかかって死に、3日目によみがえってくださったことを感謝し、その救い主を信じることができたことを感謝し、喜ぶ日なのです。イエス・キリストだけが、死から復活して今も生きておられる方であり、救い主です。
日曜日は遊ぶ日ではなく、よみがえったイエスを礼拝する日であり、イエスのために働く日です。今では日曜日が休日となっていますが、これは聖書に記されている教会の働きから始まって世界に広まり、日本でも、明治9年3月13日に太政官通達で「従前は、1日16日休日のところ、来る4月より日曜日をもって休暇とす」と布告され、日本の習慣となりました。
多くの人々は日曜日を休日としか考えませんが、私たちのために死んでよみがえり、今も生きておられるイエスを礼拝する日であることを覚えていただければ感謝です。そのよみがえりを記念するのがこの時期に行なわれる復活祭、イースターなのです。ですから、キリスト者はこの日を大切にし、イエスに感謝するのです。
キリスト者が日曜日に仕事を休んで礼拝をささげるのは、今も生きておられるイエスに会い、共にイエスを礼拝し、イエスとともに歩むためです。イエスが今も生きておられること、生ける真実な神であることを聖書は教えています。このイエスは、私たちの悩み、苦しみ、嘆きを理解し、よみがえりの力で解決し、新しい人生を私たちに約束していてくださいます。
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