こひつじひろば  2002年度4号




大好きなママへ
白いハンカチの真ん中を引っ張って、バナナにして輪ゴムを巻きつけます。輪ゴムを巻きつけることは、子どもにとってかなり難しかったようですが、一生懸命でした。染料の入ったバケツに輪ゴムを巻きつけたハンカチを入れると、ジワジワジワと白いハンカチはオレンジ、スカイブルー、マリンブルーに変わっていきます。その場から離れられず、自分のハンカチの染まるようすをじっと見守る子どもたちでした。乾かしたハンカチをいっせいに広げました。ウワ! きれい! と大歓声です。お母さんには「ないしょ」ということも関係なく、お母さんには報告済みのプレゼントでした。

初めてのお弁当・給食――あか組
5月に入り、お弁当が始まりました。登園するとすぐに、「先生! 私のお弁当箱はトーマスだよ」とうれしそうに教えてくれる子、自分の大切なお弁当の入っているランドセルが手離せず、背負ったまま遊び出す子、いつ食べるのか何度も聞きにくる子と、朝からお弁当のことで頭がいっぱいだったあか組さん。ピッカピカのお弁当箱に入ったお母さんの手作り弁当をとっても楽しみにしていただきました。園では、皆の用意が整うと、食前の賛美とお祈りをしてからいただきます。給食の日は、先生が一人一人にふりかけ、ソースをかけ、麦茶をついで、お祈りするまで目の前のお弁当が食べられないので、たいへんです。「早く食べたいよー」と言い続ける子や、先生の目を盗んで思わず自分のふりかけをつまんで食べる子もいました。ある日、ソースをかけていると、「あめつちこぞりて……♪」と礼拝の時の賛美をし始めました。きっと、これを歌えばお祈りをして食べられると思ったのでしょうね。そんな子どもたちも、今では「みんなでいただく……♪」と上手に歌えるようになりました。

お菓子作り――き組
クッキー5月のお誕生会に備え、き組のみんなでクッキーを作りました。でも、ただのクッキーではありません。今月の絵本『はらぺこあおむし』の中から、葉っぱの上に青虫の卵が載っかっている場面を選び、挑戦しました。子どもたちの作業は、葉の形を作るところからスタートです。両手で粘土のようにこねながら葉の形を作り、ようじで葉に筋を入れ、卵代わりのマーブルチョコを載せれば完成です。このき組の力作は、お誕生会でも大人気でした。

お茶会――みどり組
石塚先生のお宅での初めてのお茶会でした。行くまでの子どもたちは土手を歩き、靴下を持ち、ウキウキワクワク楽しみといった感じでしたが、着くと、子どもたちの顔は、今まで見たことがないくらい真剣な顔に変わりました。そして、石塚先生に作法を教わりながらお茶会は始まりました。お菓子は“青い楓と石衣”という季節のお菓子だということを教わったり、手をついて礼をすることを教わったり、30分ぐらいでしたが、緊張しながらもとてもおいしくいただき、貴重な体験をした子どもたちです。





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