こひつじひろば  2004年度3号




心をすませて  〜触れ合う〜
 不安と緊張でスタートした子どもたちでしたが、園生活のルールが少しずつわかってきて、年長児たちの遊びに刺激されて遊びが広がってきて、おもしろさを感じてきて、園生活も楽しくなってきているようです。
 今までの自分だけの世界から、相手があることを感じてきています。相手があるということは、一緒に楽しく遊べるだけでなく、必ずぶつかり合いがあります。今までだったら、泣いて自分の思いを通してきたかと思いますが、相手も譲らなかったりして、ひったくるように取り上げてしまったり、たたいてしまったり、「取られた」「たたかれた」と言って大泣きをしたり、自分のやったことよりやられたことを訴える子どもたちです。両方の子ども、また、見ていた子どもの話を聞き、両方の気持ちを理解し、受け止めて、和解役を務めるのは先生です。「ごめんなさい」と言うことはとても難しいことですが、それが言えるようになってくるのです。時間がかかりますが、すばらしいことです。互いに赦し合うことができたとき、友達と遊ぶ楽しさがわかってきて、友達作りの基礎を学んでいきます。たくさん経験して、よい友達作りを学んでほしいです。

みどり組
 月末に予定されている小田原アリーナへのピクニックの練習を兼ね、今月は2度、幼稚園のすぐ近くにある原っぱ(水源地)にみんなで出かけました。46人をブルー、イエロー、ピンクの三つのグループに分け、それぞれの色のリストバンドをつけ、同じグループの友達と手をつなげば準備完了。新入の子どもたちにとっては、ドキドキワクワクの初ピクニック。そんなき組やあか組の子たちとやさしく手をつなぎ、しっかりリードしていたみどり組の子どもたちがなんとも頼もしく思えました。
 広い原っぱでの子どもたちは、お花摘みに木登り、追いかけっこやたたかいごっこなどをして、園ではできない遊びやいつもの遊びをよりのびのびと楽しんでいました。

き組
 「お誕生会のお菓子は何を作りたいの?」と聞いてみると、「ケーキ!!」なんと全員一致でした。それから話し合って、"イチゴを乗せたチョコレートケーキ"に決まりました。バターとチョコレートシロップとホットケーキミックスを、順番に10回ずつかき混ぜ、オーブンで焼きました。オーブンに入れると、部屋じゅう、おいしそうなにおいでいっぱいでした。「できたかなー。」「早く食べたいなー。」オーブンの前に何度も行って、焼きあがるのを楽しみに見ていました。味見をすると、「おいしー!」とにこにこでした。当日は、みんなに「おいしいね」と言われ、大満足でした。

あか組
 初めてのお弁当の日。朝来たときからにこにこで、「お弁当持ってきたよ!」と、とてもうれしそうにランドセルを見せてくれました。「あと何分たったら食べるの?」「おなか空いた」などと、まだかまだかと食べる時を待ち、喜んで食べていた子どもたちです(今もそうです)。また、初めての"きりんさんのお弁当"(給食)も始まりました。お弁当と違って、好きなものだけではなく、嫌いなものも入っているのですが、ひと口(キャベツなら1本)をがんばって食べています。周りにお友達がいるというのはすごいもので、がんばれてしまう子どもたちです。





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