こひつじひろば  2004年度4号




心をすませて  〜楽しむ〜
 梅雨明けも間近でしょうか。暑い日も多くなってきました。子どもたちは、額に汗を光らせ、夢中になって遊んでいます。友達とのつながりも強まり、遊びもダイナミックになってきました。自分の思いどおりに遊べずに、もめごとが多く出てくる時期でもあります。
 人生には、順境と逆境があります。両方とも神様が備えられたことです。逆境のとき、まるで自分だけが被害を受けたように思い、人のせいにしたり、恨みと怒りを人にぶつけたりしてはなりません。
 今の子どもたちは、願ったものは何でもかなう状態で大きくなります。ところが社会に出ると、思いどおりにはならず、ほしいものも手に入るとはかぎりません。小さいときから挫折や失敗を経験し、親や兄弟に慰められて気を取り直し、立ち上がるやり方を身に着けていると、転んでも立ち上がることができるのです。小さいときの挫折経験がないと、成長してからの挫折から立ち上がれず、被害意識や恨みを覚え、反抗的になったり、暴力沙汰にまで及んだりします。今の親たちは、できるだけトラブルがないように、トラブルを避けることばかり考えて、挫折に勝つという大事な経験のできるチャンスを失っているように思います。

みんなのプール!――みどり組
 蒸し暑い日が続き、夏の足音を感じる今日この頃。そんな暑い日だからこそ楽しめるのがプール遊びです。園のプールは組み立て式。みんなで遊ぶプールなのだから、準備も『みんな』で行ないました。倉庫から重い骨組みを運んだり、大きなシートを広げたり……そうして完成したみんなのプール!
 実は、みどり組の中にも昨年は水に馴染めず、嫌がっていた子もいましたが、今年は一人一人が楽しみながら入ることができました。また、大きくスピードアップした着替えにも成長を感じました。

ぐりとくらのくるま――き組
 "ぐりとぐら"を読んで、「こんなに大きな卵の車に乗りたいな」と、ぐりとぐらの車を作ることになりました。まず大きな段ボールを卵のからの形に切って紙を貼り、裏に箱をつけます。みんなで色を塗った四つのタイヤをつけたら完成。ぐりぐらになって大喜びで車に乗り込みました。「黄色いひもでつなごう」「ハンドルもなくちゃ」と、ますます素敵な車になりそうです。ぼうしには、ぐりになりたい人は青、ぐらになりたい人は赤を塗りました。お耳の色もみんな違って、とってもかわいくできました。

はじめてのおやつ作り――あか組
 あか組さんが挑戦したのは《シャービック》です。とっても簡単な作業ですが、あか組さんにとっては大変なことです。「まだ飲まないよ」「手は入れないよ」という声かけから始まり、順番に入れて順番に混ぜていきました。まだ順番ということもあまりわからなくて、ずっと混ぜている子もいましたが、やっていくうちに順番にできるようになりました。その日のうちにした味見も、とってもにこにこで食べた子どもたちでした。今回も、あか組さんらしいかわいい姿がたくさん見られました。





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