「いっぱい食べないと風邪引いちゃって大島行けないんだよね」「明日の明日の明日……が大島?」と、2学期が始まる前からこの旅行をとても楽しみにしてきたみどり組さんたち。不安もあるけれど大丈夫。たくさん成長してきたんですから。心配していた天候も祝され、大きなリュックサックを背負った子どもたちが小田原駅に集合しました。 電車にタクシー、そして超高速船に乗って大島へ。船は今年から「シーガル」でなく「セブンアイランド」という船になり、デザインも3パターン(愛・夢・虹)があります。行きの船は「セブンアイランド愛」でした。予想が当たった子は「やったー!」とうれしそう。当たらなかった子は帰りの船に期待して、45分間の船の旅を楽しみました。 |
大島に着くと、一人700円のお小遣いでお土産を買いました。お母さんお父さんにも買いたいし、自分にも買いたいし……悩みに悩んで買っていく子もいれば、気に入ったものを見つけてお友達に薦める子、「あと100円、あと100円」とあるだけのお金を使いたい子と、それぞれお買い物を楽しんでいました。 |
泉の家の古谷先生に迎えに来ていただき、バスで三原山へ。「寒ーい!」と言いながらも、夢中で溶岩の石を拾いました。拾っていいのは3個まで。選りすぐりの3個を見せ合いながら、バスで温泉に向かいます。 |
温泉に着くと、「やったー! あったかくなりたかったんだよね〜」とうれしそう。露天風呂にも溶岩の石があり、大興奮でした。 |
温泉のあとは、待ちに待った夕食です。泉の家では古谷先生の奥様が夕食の準備をしていてくださいました。広いダイニングでみんなでいただきます。 |
いつものように、歌を歌って、お祈りをして、元気に「いただきます!」普段お代わりする子はもちろん、しない子もお代わりをして、心もおなかもいっぱいになりました。食後はみんなで食べ終わったお皿を運ぶお手伝いをしました。 |
お楽しみの夜のプログラム。中庭で花火をしました。線香花火同士でどちらが長くもつのか対決し、「勝ったよ! 願いごとがかなうよ!」と喜んでいる子、冬の花火を「きれいだね〜」とうっとりしている子。みんなとっても楽しんでいました。 きもだめしは、例年同様、泉の家の宿泊させていただく建物の周りを一周してきます。すべての電気を消してしまうと本当の真っ暗闇。けれども、お泊まり会から半年の間の経験が力になって、初めから「一人で行く」と言う子が半数以上いました。 |
今日一日守ってくださった神様に感謝してお布団の中へ。 おやすみなさい…… |
ぐっすり眠れて、朝は元気にお仕度ができました。礼拝はみんなで一つの円になり、夜の間も一緒にいて守ってくださった神様に感謝しました。 この日も天候に恵まれ、泉の家の展望台からきれいな朝日を見ることができました。空気が冷たく澄んでいるので、「気持ちー!」と感激の子どもたちです。 |
やっぱり朝ごはんも食いしん坊の子どもたち。ウインナーパン、星型パン、スクランブルエッグにコーンスープ、大島牛乳。どれもおいしくいただき、お代わりもしました。 食後は歯磨き、トイレ。そしてお世話になった古谷先生と奥様にお礼をし、出発しました。 |
泉の家を出ると、すぐそこは大島公園なのです。椿の木やヤシの木に囲まれ、そこはもうジャングルのよう。「ねー。ライオンいたらどうする?」「家より大きい木だ!」と、見慣れぬ風景にみんな驚くばかりでした。休憩ポイントでは、とってもきれいな海が見え、なんと野生のサルまで見ることができました。 |
やっとたどり着いた動物園。出迎えてくれたのは「キョン」でした。大島に来る前、「キョンって何だろう?」と恐竜図鑑で調べている子もいて、子どもたちの中では「キョン」は謎の動物でしたが、初めての「キョン」に
「かわいい!」「おいで、おいで」とひまわりの種をあげて触れ合うことができ、楽しそうでした。 工事中でしたが、ほかにもワシや羊、サル、食事中のゾウガメなどを見ることができました。 |
最後は待ちに待ったおやつタイムです。動物もたくさん見ておやつも食べることができて、幸せ顔の子どもたち。 |
動物園を出発し、元町港まで古谷先生と奥様に車で送っていただきました。みんなで古谷先生にさよならをして船へ。帰りの船は「セブンアイランド夢」でした。昼ごはんは用意していただいたおにぎり、手作りチャーシュー、ブロッコリー、ミニトマトのお弁当を食べて、あっという間に熱海港です。「大島また行きたーい」「次は虹に乗りたい」と、タクシーや電車の中では楽しそうなおしゃべりと寝息が聞こえてきました。 |
今回、前日まではっきりしないお天気で心配されましたが、2日間お天気にも恵まれ、子どもたちの心もその表情も明るく照らされて感謝でした。初めてみんなで入る温泉。動物たちとの触れ合い。大島にいる間、子どもたちの口からもれるのは驚きの完成と「楽しい!」という喜びの声ばかりでした。しかし、その中にはおうちから遠く離れた場所での不安があったと思います。その気持ちをともに歩んできた仲間と一緒に乗り越え、充実した卒園旅行にすることができたことは、何よりも子どもたちに自信を与えたことでしょう。卒園まで残り2か月。この旅行で経験したことを自分のパワーに変えて、新しいときを過ごせるように願っています。 |