園生活を楽しむようすが見られる時期になりました。プールは2回しか入ることができませんでしたが、その喜びは大きなものがありました。子どもたちは水が大好きで、服がびしょぬれになっても、そんなことは気にしていられないで水遊びをしてしまい、着替えさせてもらって帰る子どもが続出。替えの服もなくなってしまったりするくらいです。 ずっと以前から、月曜日は1日中何をして遊んでもいい日になっています。クラスの活動があったり、行事が入ったりすると、登園してきても遊びこめないうちにお片づけの鈴が鳴ってしまいます。残念そうに片づける子どもたちを見ていると、いとおしく思えます。 自由活動の月曜日は、内も外もいっぱい遊具を広げて遊びます。外では固定遊具、サッカー、砂場で思い思いに遊んだり、チームワークよく遊んだりして、どんどん遊びが発展していきます。中は中で、保育室いっぱいにいろいろなコーナーができて楽しく遊んでいる中に友だち関係の変化に気づかされ、うれしい思いで見ています。いつも感心するのは、たくさん遊具を出して遊んでも、片づけの鈴の音を聞くと遊びをやめて片づけに専念し、すっかりきれいに片づけ、気分一変して礼拝へと移れることです。「けじめ」の大事さを学んでいます。 |
5月の末に、みどり組でひまわりの種まきをしました。芽が出てくると、「先生! ひまわりの芽が出てきたよ」とうれしそうに報告してくれる子どもたち。ひまわりの芽は種の殻をつけて出てくること、葉っぱは2枚ずつ出てくることなど、日に日にようすが変わっていくひまわりを見ながら、たくさんの発見をしました。時には、サッカーボールが茎に当たり、折れてしまうものも。すると、「大変!」と血相を変えて報告してくれます。大雨でひまわりが水浸しになってしまったの見て心配し、次の日、ひまわりの周りに土を足してくれる子どもたちもいました。やさしく、大切に育てています。 ある日、紙とクレヨンを外に出し、ひまわりを見ながら描いてみました。よくみると、実際には緑一色ではなく黄色だったり、茎が紫色になっていたりしました。実物を見ることでいろいろな事実に目を向け、それを子どもたちなりに表現していこうとするのです。このことがいい経験だと思いました。観察記録もつけながら、変化に目を留めて、みんなで楽しんでいきたいと思います。また、ひまわりの種ができたら食べてみようと、今から楽しみにしています。 |
6月、いよいよプール活動です。みんなでプールのパーツを出して組み立てると、子どもたちの中で実感がわいてきたようで、登園して「今日はプールに入れる?」と先生に尋ねたり、プールにお水が入ってないか確かめたり、楽しみな気持ちでいっぱいのようでした。 しかし、どんよりした梅雨空が続き、せっかくのプールもお気に入りの水着も出番がないまま、1週間がたってしまいました。とにかく毎日「プールに入らせてください」とお祈りをして待っていると、子どもたちの元気な声とお祈りのおかげで、梅雨空もどこかに飛んでいき、2週間目にしてやっと、気持ちのいいプール日和が与えられました。早く水に触れたい気持ちも手伝ってか、みんな上手に着替えができ、プールに入ると、あちこちで楽しそうな笑い声。お水は子どもたちのひざぐらいしか入っていなかったのですが、ビート板に乗ってサーフィンごっこをしたり、ボール投げをしたり、どの子も水の冷たさや気持ちよさを味わいながら、プール活動を楽しんでいました。 |
園生活にもだいぶ慣れ、最近ではクラス活動で少しずつまとまりを見せ始めているあか組さん。6月、そのあか組さんにいよいよ「誕生会のお菓子作り」の順番が回ってきました。 園でのお菓子作りは初めての経験ということで、今回はできるだけシンプルに、簡単に、ゼリー作りに挑戦してみました。でも、ただのゼリーではなく、ちょっとオシャレに「カルピスシフォンゼリー(みかん入り)」です。 まず、子どもたちがボウルにゼラチンを入れます。先生がお湯を入れたあと、それを子どもたちがかき混ぜ、カルピスと水を加えてさらにかき混ぜ……と、今回はこの「かき混ぜる」作業が中心でしたが、自分の番が来ると、みんな「待ってました!」と言わんばかりの表情でさじを持ち、とてもうれしそうにグルグルとかき混ぜていました。そしてよく混ざったら、先生がみかんの入ったカップに振り分け、冷蔵庫に入れて完成です。 迎えた誕生会当日。見慣れない、白い泡だらけのそのゼリーに子どもたちの反応はさまざまでしたが、見た目より、味より、「自分が作ったんだという自信」「みんなで一緒に作ったその経験」が、子どもたちにとって何よりも大きな宝物になったのではないかと思います。 |