こひつじひろば  2006年度7号




つながりあって 〜ありがとう〜
 楽しみにしていたお芋掘りも終わりました。自分たちが掘った世界一のお芋! 掘ってすぐふかして食べましたが、いつ食べてもおいしくて、お代わりをして食べたという子どもたちです。お芋は、次回のなかよしランチの芋汁で終わります。これもまたみんなで作って食べるので、おいしくてお代わりの行列です。
 木の葉も色づき始め、過ごしやすい時期なので、小さな秋を探しては感動し、共感しています。
 11月には収穫感謝がありますが、その起源は聖書の中にあります。イスラエルの人々は、歴史における神の救いのみわざを思い返す時として収穫感謝を毎年行ないました。また、「収穫したものは共に住んでいる寄留者とともに喜び祝いなさい」とあります。収穫したものがすべて自分のものとは考えないで、隣人と分かち合うことを神が命じておられると告白し、きわめて人間らしい人間としての生きる姿勢の原点を示しました。
 ほかの人の支えや厚意なしに暮らしている人はだれ一人いません。自分で気づくかどうかは別として、家庭であれ、地域であれ、職場であれ、おのずと補い合って働いています。人は皆「分かち合う喜び」という光栄ある幸いな人生に招かれていることを感謝して、分かち合う喜びの恵みをいただきましょう。

おみせやさん準備中
 みどり組ではお店屋さんごっこを計画中。何屋さんになるのか、だれと一緒にやるのか、自分たちで考えて決めました。お休みでいなかった友達にもちゃんと話が伝えられ、「一緒にすることにしたから」と仲間になってしっかり報告してくれました。
 「いっぱい作ろうね!」「いくらにしようか?」「まだ1個しかできてないから手伝ってあげるね」と相談したり、助け合っていく子どもたちです。自分たちで計画し、協力しながら進めていくことができるのは、みどり組だからこそです。一人でできないことも、友達がいるとできてしまいます。また何よりも、楽しそうに作っている姿がうれしいです。当日お店に来てくれるき組さん、あか組さんがみどり組の大きなパワーを感じながら買い物を楽しんで、そのことがみどり組にとっても大きな喜びとなり、楽しい思い出となったらと願っています。
 当日、みどり組手作りのオリジナルな品物を持って帰ったら、「自分で買ったのね」「みどり組さんが作ってくれたんだね」と、共に喜んでくださいますようお願いします。

ちいさい おうち
 「むかしむかし、ずっといなかのしずかなところにちいさいおうちがありました。」
 き組の10月の絵本『ちいさいおうち』の始まりの文です。これを読むと、「でっかい家のがいいじゃん!」「私の家はね……」と、おうちに興味を持って口々に言うき組の子どもたち。「じゃあ、き組の『ちいさいおうち』を作ってみる?」「いいよー!」ということで19人で一つのおうちを作ることにしました。
 まずは壁作り。大きい四角、小さい四角、三角、花柄、星柄、いろいろな形と柄の布切れを、牛乳パックで作ったおうちにはっていきます。きれいなモザイク模様の壁が完成すると、次は屋根の色塗りです。何色の屋根にするのかを決めなくてはならないのですが、これがなかなか決まりません。せっかくがんばって作ったのだから、好きな色にしたいのです。多数決で決めることになり、紫色に決定。ほかの色にしたかった子は悲しくなりましたが、一人一人が「うん、紫色でいいよ」と納得してくれました。ほかの子も、「いいよって言ってくれてありがとう」と自然にお礼を言うことができ、完成にむけて一丸となることができました。
 そんな子どもたちの個性と優しさの詰まった「ちいさいおうち」は養護学校の文化祭で展示されたのでした。

えのぐデビュー 〜製作帳〜
 気がつけば、入園して半年がすぎ、制服やスモック姿もすっかり馴染んできたあか組さん。クレヨン、のり、はさみ……。ピカピカだったお道具も、使われるごとに少しずつ汚れてきて、いい味が出てきました。しかし、そんなお道具の中でまだ一つだけ未使用、新品同様のものが……。それが、今年初めてクラスで取り組んだ「えのぐ」です。
 今回は、今月の絵本『あな』の一場面を作る「製作帳」での使用だったので、8色あるセットの中から、絵本の中の土をイメージした茶色のみという条件つきでのえのぐになりました。先生の説明をよく聞き、ちゃんと茶色で塗り始めたあか組さんたち。ところが、その後のようすは一人一人まったく違っていて、ついついほかの色をつけてしまった子、水をつけすぎて紙が破れてしまった子、色むらをなくそうと上手に二度塗りをする子、黙々と集中していた子……と、まさに「十人十色」でした。
 今回は、製作帳という目的があり、茶一色に制限しての活動になってしまいましたが、次回は思い切りえのぐでのお絵かきを楽しめる時間を作って、色を混ぜたり、たらしたりというえのぐならではの特色や楽しさを伝えていかれればと思います。





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