6月もそろそろ終わろうかというころ、「おとまりかい」のことを始めてお話ししました。そして、夜ごはん、おやつ、夜のプログラムなど、さまざまなことについてみんなで意見を出し、みんなで決めてきました。 それから約1か月後、いよいよおとまり会の日がやってきました。大好きなお父さん、お母さんと離れてのおとまり……。 はたして19人のみどり組さんたちは「おとまりかい」という大きな壁を乗り越えることができたのでしょうか? |
19人のみどり組さんたちが集まってきました。手には大きな荷物。そして、胸には大きな期待と不安。ドキドキワクワクのおとまりかいがいよいよスタートです。礼拝では「ハハハレルヤ」を賛美し、(1)困ったら先生に言うこと、(2)協力することを約束しました。 |
最初のプログラムは、いきなりうれしい楽しい大好きなおやつタイムです。さらに今回のおやつは子供たちが選んで決めたもの。となればうれしくないわけがありません。大好きなポケモングミとクッキーをほおばっていました。 |
おやつという名のエネルギーを補給し、元気満タンになった後は、ヤオマサへのおかいものです。雲行きの怪しい中、歩いてヤオマサに向かいました。ヤオマサに着くと、バルキア、おはな、ダークライ、ルカリオの4グループに分かれて店内へ。じゃがいも、にんじん、たまねぎ、ロールパン、ジャム、きゅうり、ジュース……。それぞれグループごとに決められた品物を買いました。 |
幼稚園に戻ると、お買い物してきたものを袋から出して、早速夕飯の準備です。メニューの候補にはラーメン、スパゲッティ、レタスの炒め物などさまざまな意見が出ていたのですが、子供たちの多数決により、今回はカレーになりました。 じゃがいも、にんじんの皮をむき、本物の包丁を握って野菜を細かく切りました。約束どおり、「協力すること」を頭に置き、何度も何度もお手伝いをしていた子供たちでした。 おうちでお料理のお手伝いをしているのか、とても細かく切る子、猫の手で野菜を押さえるのを披露してくれる子など、とても器用に包丁を扱えていました。 |
みんなで作ったカレーを煮込んでいる間、しばしの絵本タイムです。先生に『はじめてのキャンプ』を読んでもらいました。今の自分たちの立場に近い内容ということもあり、真剣に聞き入る子どもたちでした。 そして、待ちに待ったカレーができあがりました。差し入れでいたいただいたパンケーキをテーブルの中央に置き、お祈りをして、楽しいディナータイムです。自分で作ったこともあってか、多くの子がおかわりをしていました。 食後にはうれしいサプライズが待っていました。みんなが大好きなかき氷タイムです! 好きなシロップをたっぷりかけてもらって、テラスに座って食べました。 |
カレーも食べていよいよ夜の原っぱへたんけん! ……と行きたいところでしたが、残念ながら雨が降ってきてしまいました。 実はこんなこともあろうかと雨の日のプログラムもみんなで考えてあったのです。それはご存じイスとりゲーム! 先生のピアノに合わせ、大いに盛り上がった時間でした。 ゲームが終わると、幼稚園の室内できもだめしをしました。園内の明かりを全部消し、ヨセフのお部屋→普段は通れないギャラリー→バルナバ→職員室→テラス→ヨセフという一周コース。途中に幸恵先生と礼奈先生がいることがわかると一気に表情が和らぎ、「もう1回やりたいっ!」という子が続出しました。真っ暗だったにもかかわらず、なんと全員がひとりでクリアすることができました。 きもだめしの後は、テラスで花火をしました。 かき氷にきもだめしに花火。夏を満喫した子供たちでした。 |
エマオのお部屋の横の扉はいつも鍵がかかっているのですが、実はそこがシャワー室だったのです。初めてなはずなのになぜか知っている子もいましたが……。布団を敷き終えた子から、幸恵先生に一日の汗をシャワーで流してもらい、着替えをし、歯磨きをして、寝る準備をしました。 |
夜のプログラムが盛り上がったこともあり、実際には9:30にこの時間を迎えました。最後に神様に今日一日守っていただいたことを感謝して……「おやすみなさい」 |
初めはこそこそ聞こえていたお話もいつの間にか寝息に変わり……。 長い夜を越えて……。 |
「おとまり達成の瞬間」です! 目を覚ました子供たちの顔からは、それぞれまぶしい笑みがこぼれていました。昨晩のジメジメした雨もどこへやら。まるでお日様が19人のがんばりを祝福してくれているかのように晴れ渡った、気持ちのいい朝でした。 さて、着替えを済ませた子供たちは、休む間もなくあさごはんの準備に取り掛からなければなりません。きゅうりをスライスして、パンにジャムを塗って、イスを並べてと、ここでもたくさん協力してくれました。 |
あさごはんはジャムパン、プチトマト、きゅうり、ウィンナー、ゆで卵というメニュー。よるごはんに続き、朝ごはんまでたくさんおかわりする姿が見られました。 「ごちそうさま」のあと、みんなの協力もあって片づけが早く済み、自由活動の時間が多く取れたので、原っぱにたんけんに行きました。鯉、バッタ、とんぼなど、たくさんの生き物と触れ合うことができ、楽しいひと時になりました。 園に戻っての礼拝で、おとまり会を守ってくださった神様に感謝し、それぞれお迎えに来たお母さんのところへ……。 こうして、おとまりかいが無事に終わりました。 |
大好きなお母さん、お父さんと離れ、幼稚園に一人でお泊まりする。このことに不安を感じない子供なんていないと思います。19人みんなそれぞれに不安な思いがあったでしょうし、きっとそれは大きなものだったのではないかと思います。しかし、19人は仲間とともにその大きな大きな不安に見事打ち勝つことができました。 一人一人の手には星型のがんばり賞が輝いています! 壁が高ければ高いほど、登りきったときには大きく成長できるはずです。この「おとまりかい」という高い高い壁を登りきった今、自信に満ちた子供たちがとてつもなく大きく、たくましく思えました。確かな自信を胸に、今後さらに成長していくことに期待していきたいと思います。 最後に、幼稚園を信頼しておとまりかいに参加させてくださった皆様、どうもありがとうございました。 |