こひつじひろば  2007年度8号




すくすくと――流れのほとりに植えられた木のように――
〜うれしいな〜
 12月に入るとすぐアドベント(待降節)です。教会では4本のろうそくを立て、毎週1本打つ火を灯して、4本目のろうそくが灯る日(クリスマス)を待ち望みます。
 園でも先週は献金ビンを作りました。小銭をためた献金ビンをうれしそうに小さな手で抱えてきて、かわいそうなバングラデシュのお友達に使ってもらうのだとささげる子供たちの姿が目に浮かびます。
 アドベントに入ると、保育室にクリスマスクリブ(ヨセフ、マリヤ、天使、動物たちをかたどった小さな置物)を出したり、ツリーを出して飾ったりします。ツリーの飾りは、世界に一つしかない素焼きの手作りオーナメントです。これを飾る子供たちは輝いていて、とてもうれしそうです。
 また、お父さんやお母さんから届くカードも大喜びです。自分の親のときは少し照れていますが、うれしそうにしています。友達のときは、自分のことのように喜んで友達と喜びを共有し、なんともほほえましい感じです。ページェントもそれぞれの思いをこめて演じ、その姿には感動してしまいます。子供たちの成長を感じながらクリスマスをお祝いすることができる幸せを感謝しています。

クリスマスに向けて 〜ハンドベル〜
 9月のプレイデイが終わると、子どもたちの意識は少しずつクリスマスへと移り変わっていきます。音楽活動の内容が10月からクリスマス礼拝、クリスマス祝会に向けたものに変わるからです。その一つがハンドベルです。
 ハンドベルそのものはき組のときにも演奏した経験があるのですが、そのときは全6音。しかし、今回は全14音にレベルアップし、出番の多い青のハンドベルの子は一つですが、ほとんどの子は両手に違う音のベルを持っての演奏です。さらには三つのベルを持ち替えながら演奏する子もいるのです。もちろん楽譜もレベルアップしてより複雑なものに……。初めはあまりの難しさに「あっち(き組のときにやった「きらきら星」)のがいいよぉ」と言ったり、2番、3番と次々に出てくる楽譜に「え〜、まだあるのぉ」と嘆く声も聞かれましたが、そこはみどり組! 3回、4回と練習を重ねていくたびに自信をつけ、11月の練習の時には、「もっとやりたい!」とか「3番までやろうよ!」とやる気に満ちていました。
 ハンドベルは一人一音、19人のチームワークでの演奏です。簡単な曲ではないからこそ、練習ではいつも、気持ちも表情も怖いくらいに真剣な子供たち。当日はそんな表情を目で、19人のハーモニーを耳で感じていただけたらうれしく思います。なお、奏でる曲は「アメイジンググレイス」です。

『どうぞのいす』 〜絵本を読んで〜
 今月は、クラスの時間に『どうぞのいす』を何度か読みました。いろいろな動物が登場するので、その動物の中から一つ選んでお面を作りました。「これはぼくの!」と気に入って、みんなでお面をかぶって絵を描いたりしました。また、こどもさんびかの「お山の感謝祭」の動物と食べ物のところを絵本に合わせて変えて、「お山のくまがもうします。神様はちみつありがとう」などと歌って楽しみました。
 数名の子供たちは牛乳パックを使って「どうぞのいす」作りに挑戦しました。絵本のとおりに、「ちゃんとうさぎのしっぽを付けなくちゃね」と言いながら作っていると、「あ! これ『どうぞのいす』でしょ」とみんなにわかるのです。「わたしもやりたい!」と次々にお友達が来て、紙をはったり色を塗ったり手伝ってくれて完成しました。「座らせて!」「いいよ」とたくさんの子供たちが座りました。お友達が作る小さないすに関心をもち、楽しめることは素敵だと思いました。絵本を読み、「どうぞのいす」という共通のイメージができているからこそだと思いました。子どもたちのこの姿に、絵本『どうぞのいす』から感じる温かいものを感じました。

お茶会 〜楽しかった?〜
 先日の19日、教会員の津田先生のご好意により、津田先生のお宅でお茶会をさせていただきました。今回は、あか組さんとき組さんだけでのお茶会です。ほとんどの子にとって初めてのことですが、「お茶とお菓子を食べるよ」なんて聞くと、期待で胸がいっぱいの子供たち。いざお茶会となると、予想と違う「お茶会」の雰囲気に戸惑ってしまい、いつもお菓子なんてひと口で食べてしまう子が、おいしそうな金平糖ともみじまんじゅうを前に固まってしまったり、逆に正座に疲れて寝そべってしまったりと、「あら、あら……」といったようす。そんなあか組さんですが、津田先生はやさしくご指導くださり、お抹茶のいただき方、「お先に」というお辞儀の仕方など、ていねいに教えてくださいました。
 終わってから子供たちに感想を聞くと、みんな「楽しかった!」とか「ちゃんとお茶飲めた」と喜びと自信に満ちた笑顔で答えていました。この貴重な経験もまた、大きく成長する子供たちの自信につながることと思います。





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