こひつじひろば  2008年度9号




年間テーマ: 「自分」を生きる
――こひつじ学園のクリスマス――
 クリスマスおめでとうございます。16日は、こひつじ学園の園児、おうちの方がた、そのほか多くの方がたが参加してくださり、まごころこめてクリスマスを感謝し、お祝いすることができ、うれしく思います。賛美歌とみことばで交互に進め、そのあとでクリスマスメッセージ、献金をするというスタイルになって20回目のクリスマス賛美礼拝となりました。先日、職員室の自分の机の整理をしていましたら、だいぶ傷んではいましたが、初めての賛美礼拝の歌集を見つけました。その歌集はその年1年だけ使用し、次の年は少し賛美歌を変えて作り直しました。それ以来、同じ賛美歌で礼拝をしています。今年は、みことばを聖書の通りに少し直したところが2、3か所ありました。
 子供たちが賛美歌やみことばをよく覚え、真剣に礼拝する態度には感動します。また、祝会のそれぞれのクラスの演目、全園児のページェントも、毎年毎年すばらしい感動が与えられ、子供の成長を感謝しています。
 今年は、賛美礼拝を始めた当初の先生であるまきこ先生、また、退職されたともこ先生やりか先生、それに、お子さんが卒園されて何年もたっているお母様がたが3人も来てくださり、感謝なクリスマスでした。お母様がたの「また来てしまいました。こひつじは、いつまでたってもいいの!」ということばに胸が詰まる思いで感謝しました。

みんなでうたおうクリスマス!
 12月16日、こひつじ学園のクリスマス礼拝と祝会が行なわれ、イエス様のお誕生を賛美歌とお祈りをもってみんなで喜びました。みどり組さんたちは、この日のためにページェントと2曲のハンドベルの曲を練習してきたのです。ページェントでは、「この時は最初にハープをやるんだよね」とか「去年は○○くんがこの役だったね」なんて、先生よりも子供たちのほうがよく覚えていて、き組やあか組のころからあこがれてきた気持ちの強さを感じました。
 ハンドベルは、賛美礼拝の「きよしこの夜」と祝会での「荒野の果てに」を練習してきました。特に「荒野の果てに」は、ハンドベルの楽譜ボードをよしみ先生から貸してもらってピアノを弾く子がいたり、歌詞を覚えて口ずさむ子がいたり、皆の大好きな賛美歌となりました。そんな子供たちの練習のようすはもちろん真剣。1回通して演奏しただけで手は汗でしっとりし、思わず「はあ〜っ」という声が漏れるのです。よしみ先生はそんな子供たちの汗ばんだ手を一人一人握って「がんばったね」と励まし、温かく受け止めて指導してくださいました。
 本番は、堂々としたページェントでの姿に目頭を熱くした方も多くおられたのではないでしょうか。子供たちにとってもこの感動と達成感はいつもまでも心に残ることと思います。本番をお休みしてしまった子供も、練習してきた中で同じ達成感を味わうことができたことと思います。

き組といえば 〜あこがれをその手に〜
 今年5月、初めての音楽活動で飛び出した「ハンドベルやる?」のひとこと。特にあか組から来ている子供たちにとって、ハンドベルの演奏は「あこがれ」そのもの。音楽=ハンドベルだったり、「き組のお兄さんやお姉さんになったらハンドベルができる!」という思いの大きさを知ったひとことでした。
 そして迎えた10月。あこがれのベルを前に「私は水色をやる!」「僕は緑だからね!」と盛り上がる子供たち。それぞれの希望の色がうまい具合にばらけて、担当のベルが決まっていったのですが、黄色だけはだれの手も上がりませんでした。「黄色がいないと『きらきら星』にならないんだ。だれか、やってもいいよって人はいないかな?」とお話しし、目をつぶって手を挙げてもらいました。すると、4人の子の手がそっと挙がりました。結局、じゃんけんで二人に絞ったのですが、その気持ちがとてもうれしかったです。
 2か月ちょっとの間、クリスマスの祝会に向けて練習しました。さまざまな楽器での合奏もハンドベルも、初めはバラバラでした。練習中には「おなか空いた〜」「ねーえ、まぁだ?」という声も飛び交っていましたが、曲が仕上がってくると子供たちも達成感を感じられるようになったのか、先生の「もう1回がんばろう!」という声にもついてこられるようになりました。
 当日は、あこがれのハンドベルを手に輝かせ、緊張気味の中、最高の演奏と合奏を披露してくれました。

初めてのクリスマス
 こひつじ学園のクリスマス祝会では、毎年子供たち皆でページェント(降誕劇)をしています。イエス様がお生まれになった「初めてのクリスマス」の劇です。あか組さんは毎年恒例で羊役になります。ある日、羊の衣装を着てみると、ハイハイするときに何か声が聞こえてきました。「めいめい」「めーめー」と羊になりきっていたのです。また、「あるひーうまごやでー」の歌をお友達とつないだ手を振って歌うのが楽しくて、喜んで歌っていました。クリスマスが近づき、舞台の上で歌うようになると、「かわい〜い!」「上手!」とみどり組、き組、先生たちにほめてもらってうれしそうな子供たちでした。
 当日は、たくさんのお客様、大好きなおうちの方がたが来ていてくださることで、いつもと違うようすに戸惑い、緊張したことでしょう。その中でも、舞台に立った皆の1匹1匹違った羊の姿で歌い踊るあどけなさは何ともかわいらしい姿で、心が温かくなりました。また、「ひいらきかざろう」の演奏は、自分たちが作ったマラカスをそれぞれが手に持って舞台に立ちました。今まで舞台に立つたびにもらった声援もきっと励みになり、がんばれたのではないかと思いました。
 クリスマス礼拝と祝会の次の日、「ママが、上手だって言ってくれた」とうれしそうに報告してくれた子供たちの顔は自信に満ちていました。





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