こひつじひろば  2008年度10号

おおしま編   2009. 1. 15〜16




 期待と不安のお泊まり会から5か月。一つ一つ壁を乗り越えてきたみどり組の子供たちは心も体も大きく成長し、大島卒園旅行の日を迎えました。初めての船旅でもあるのでしょう。緊張もあるけれど、大好きなお友達や先生と過ごす2日間を楽しみにもしてきました。そんな子供たちの大冒険が始まります。

小田原駅
 11時40分。小田原駅のホームに集合した子供たち。緊張顔の子、「夢みたーい」とウットリする子。そんな子供たちやおうちの人たちと一緒に神様にお祈りして出発しました。電車やバスの中では、大きなリュックサックを大事に抱え、イエローナイン、しろ、あおむらさきのグループ同士、これからの旅の話に花を咲かせます。

ジェット船
 熱海港に着くと、待っていたのはジェット船セブンアイランド夢。この日は波も穏やかで、快適な船旅でした。船の中では、イルカ探しをする子もいたり、前日の緊張からかうとうと寝てしまう子もいたりしました。

お買い物
 45分で岡田(大島)港に着きました。これからお世話になる泉の家の古谷先生が迎えてくださいました。みんなで「よろしくお願いします」とごあいさつ。そして、次のプログラムのお買い物。お店に入ります。家族へのお土産を買う子、友達とおそろいのキーホルダーを買う子、おつりをもらって「お金が増えた!」と喜ぶ子。迷いながらもにぎやかなお買い物タイムでした。

三原山
 バスで早咲きの椿のトンネルを通ると、三原山に着きました。「寒い! 寒い!」と言いながらも、噴火口の跡や巨大な溶岩に走っていって、「これ、何?」と古谷先生に質問する子供たち。ここでもおうちの人へのお土産にと溶岩の石をいっぱい拾いました。

温泉
 みんなが一番楽しみにしていた温泉。「湯気でみえないー」「足湯も気持ちいいね」と絶景を眺めながら楽しいひと時。シャワーキャップをしていたのに、髪の毛がびしょびしょの子もいました。。

夕食
 17時20分。泉の家に着くころはみんなおなかペコペコ。グループごとにテーブルについて「いただきます!」気持ちがいっぱいになって、どれから食べていいのか分からない子もいたり、何回もおかわりする子もいたり、お友達と今日のことを振り返って正しくおしゃべりしながらのお食事でした。
 メニューは、メダイの漬け丼、味噌汁、鳥の照り焼き、明日葉の和え物、にんじんグラッセ、かぼちゃのサラダでした。

お食事タイム
 食事が終わると、お楽しみの肝試しとゲーム大会。肝試しでは、男のたちは全員一人で真っ暗なキャビンを一周し、ゲーム大会では女の子たちの笑い声が絶えませんでした。

おやすみなさい
 あっという間に夢の中。一つの布団に3人も入っている子たちもいました。暖かそうですね。

おはよう
 明るい朝が与えられました。6時に起きると顔を洗い、着替えをします。大島の朝はとっても寒く、顔を洗うと思わず「きゃー!」なんて叫び声も上がります。
 不安な夜を乗り越えることができた子供たちの表情は明るく、支度が終わると進んでお手伝いをしてくれました。

礼拝
 「あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである」というみことばを暗唱し、どこにいても一緒にいてくださる神様に感謝しました。

朝食
 メニューは、焼き立てパン(ウインナーパン、シナモンロール、シュガーパン)、パスタサラダ、スクランブルエッグ、大島牛乳。昨晩あんなに食べたのに、食欲は衰えず、朝からおかわりする子が大勢いました。

大島公園
 朝食がすむと、お菓子と水筒を持って大島公園に出発! やしの木や椿の花に色とりどりの草花。まるで外国に来たような大島の雰囲気にはしゃぐ子供たちでした。やしの木ひろばでは「サルいるかも!」と探し回ったり、芝生をころころ転がったりして遊びました。

動物園
 動物園は一部工事中でしたが、きれいに整備されていました。初めにバーバリーシープとワオキツネザルのエリアを横断する長〜いつり橋を渡りましたが、子供たちも動物たちもお互い珍しそうに見ていました。「こっち見てるよ。お〜い!」なんて呼びかけたり、「小さいシカがいる。かわいい!」なんて言ったり、楽しんでいた子供たちでした。
 ぶた、やぎ、ろばのコーナーでは、「うわぁ、くさい!」「どの子がお母さんぶただろう」と恐る恐るおりに近づく子や、「メ〜リさんの羊〜♪」と歌うと近づいてきてくれる親切なやぎさんにあいさつをする子もいました。
 ほかにも、レッサーパンダ、ゾウガメ、フタコブラクダ、ラマ、エミューなど珍しい動物がいました。特にレッサーパンダは運動場に出ているところだったので、木登りをしたり笹の葉を食べているところを見ることができ、ラッキーでした。

さようなら
 動物園を出ると、古谷先生がバスでお迎えに来てくださいました。行きと同じように、岡田港でセブンアイランド夢に乗り、古谷先生が作ってくださったお弁当を船内で食べると、あっという間に熱海港です。ここに来ると、「お母さん、小田原駅にいるかな?」とポツリとつぶやく子もいました。そんな子供たちへ「がんばったね!」と先生からごほうび。折り紙で作った椿のメッセージカードです。



絆を深めて……
 幼稚園の仲間との初めての一泊旅行。初めは不安な表情だった子、肝試しで泣いてしまった子、ちょっぴりさびしくなってしまった子も、そばには「手をつなごう!」「一緒にいてあげる」と励ましてくれる仲間の存在がありました。この絆は、何よりもかけがえのないもの。そんな仲間たちと2日間過ごした子供たちは、また一つ大きく成長したことと思います。今回参加できなかったお友達も含め、この絆を深めて卒園まで過ごしていきたいと思います。
 最後に、卒園旅行の無事をお祈りくださり、ありがとうございました。





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