今年度も最後の月を迎えることになります。一人一人の成長がまぶしく見える感じです。園生活の一つ一つが楽しい思い出になりました。家族だけの人間関係の中にいた子供たちが、自分の周りに多くの人たちがいることを知り、人間関係を学んできました。みどり組の子供たちは、就学への期待で胸をふくらませ、き組やあか組の子供たちは、一つ上のクラスへの進級に期待しつつも、早くみどり組になりたいと大きなあこがれを持っています。 目には見えないけれどイエス様はいつも一緒にいてくださると話してきました。楽しかったとき、うれしかったときだけでなく、思いどおりに行かなかったときや友達とぶつかったとき、苦手なことから逃げ出したかったときなど、子供なりに何かを感じ取り、励まされたことと思います。 神様の大きな御手の中にすべての人が覚えられていて、いのちが与えられ、育てられてきたことに気づいたとき、生きる目的、生きる意味、生かされていることの尊さを感じます。神様とともに生きる幸せを知り、多くの方がたとの出会いやいろいろな思いを共有して共に成長してくることができました。出会った一人一人に心からありがとうと感謝したいです。 |
インフルエンザが猛威をふるった2月。行事の多いみどり組には致命的でしたが、延期した末に何とか全員参加でお茶会を持つことができました。今回のお茶会は、園長先生ときくこ先生のおうちに招待されてお茶とお菓子をいただくお茶会でした。 当日、園長先生に玄関で迎えられておうちに上がりました。この日の子供たちは「お客様」です。「お招きくださってありがとうございます」とごあいさつをし、特別に昇降機に乗って2階のおうちに上がらせていただきました。客間に通された子供たちの顔はすっかりよそ行きの顔になり、緊張して座っていましたが、お菓子のデザートワッフルやソーサーつきのきれいなカップの紅茶を出されると、思わず笑顔がこぼれていました。 きくこ先生にお砂糖の入れ方やスプーンの置き方などを教えていただいてから、みんなで「いただきます」をしました。初めて紅茶を飲んだ子も多くいましたが、ソーサーつきのカップで飲む紅茶に、ちょっとおと何の気分を味わい、デザートワッフルは、ふだんなら手でつかんでパクッと一口の子も、フォークで切って、澄ました顔で食べていました。緊張が和らぐと、「この写真の人、だれ?」「園長先生のお母さんで、ママ先生って呼ばれていたよ」「このカップはどこで買ったんですか?」「バングラデシュだよ」と、園長先生との会話を楽しむことができた子供たち。最後は、藤波家の愛犬チワワのゆうちゃんに見送られ、再び昇降機で帰りました。あこがれの園長先生のお宅にお客様として上がることができ、ちょっぴり大人の気分を味わうことができました。 |
こひつじ学園では、クラスごとに月の絵本を決め、クラスでその絵本と触れ合い、絵本の内容をもとに制作に取り組みます。それが「制作帳」です。き組では、4月から『はらぺこあおむし』、『しずくのぼうけん』、『とんぼのうんどうかい』、『みどりいろのたね』など、さまざまな絵本に触れ合い、3学期に入ってからは『ぼくを探しに』という絵本を中心に読んでいます。今回は、この『ぼくを探しに』という絵本をもとに制作帳に取り組みました。 今までの制作帳は、先生が準備したものを使って、切ったり貼ったり……。はさみの使い方や色の塗り方などは違えど、完成した作品は似ているところがありました。しかし、『ぼくを探しに』の絵はとてもシンプルで色もついていません。今回は、子供たちの想像力を生かし、自由に色を考えてもらい、そこに色画用紙を千切って貼って、色をつけていきました。 地面の色だけは茶色に固定したのですが、主人公の「ぼく」、「かけら」、そしてバックの配色は子供たちのイメージ任せです。かわいいピンクの「ぼく」もいれば、真っ黒や白の「ぼく」もいたり、バックの配色も「夕焼けだから」とピンクの子もいれば、「これは夜だよ」と黒を選択する子もいて、十人十色の個性輝く制作帳ができ上がりました。 |
今年度も学期に2回ずつ製作帳の作品を作りました。絵本を読んで楽しみ、親しんでいき、そこに出てくる主人公や絵本の一部を自分の制作帳に仕上げていきました。初めての制作帳は、「できなーい!」「手伝って!」「先生、来て!」というたくさんの声が上がり、まったく手をつけようとしないこの姿もありました。 今回は6作目。『ジオジオのかんむり』を読み、やさしいライオンのジオジオを作りました。「先生、できたよ!」と細かいところまで一人でハサミで切れたと喜んで見せてくれたり、友達と「今度この色塗る?」と相談しながら同じように作ることを楽しんでいたり、小さなカンムリに何色も色をつけて絵の具を楽しんだり、要領よくのりを使ったり、初めての時からはようすが一変し、ここでも子供たちの大きな成長が感じられました。自分で完成させたページが増えるたびに喜び、前に作ったものを振り返って見て楽しんでいます。 今年度末も、でき上がった制作帳をおうちに持ち帰ります。それぞれの子供たちががんばって作り上げたものですので、そのときには、どうぞ一緒に見て楽しみ、ほめてあげてください。 |