いっせいに花も咲き出し、新しい生命の輝きを感じる美しい季節になりました。新しく入園した子供たちは、家庭では王様のようにしていて、おもちゃは全部自分のもので、遊びたい時に自由に使うことができたのに、「貸して」と言って貸りなければならないし、すぐに貸してもらえなかったり、使っているものを使われてしまったりなど、初めての集団生活に入って、大きなことを体験したと思います。 最初のうちは好きな場所に好きな友だちや大好きな兄弟と座っていましたが、礼拝の時に座る順番を決めました。どうなるかと思いつつも、順番に座ること、我慢して決められた場所に座ることを話しましたら、1回話しただけで、次の時からは決められたとおりにできるのには、びっくりしました。しっかり教えることで安心して座る子供たちの姿に感動しました。毅然として守らせてあげることで子供たちは安心して行動できるのです。 11時の保育が30分延びただけでも、とても長く感じ、楽しみのおやつにひかれて頑張っているようすです。園生活のリズムにも少しずつ慣れて、先生やお友だちとも仲良しになり、安心して園生活を楽しみ、「明日行きたい」という思いがふくらんでほしいです。 |
みどり組は毎年恒例の「みどりの広場」へのピクニックに行きました。園から飯田岡駅まで歩き、そこから電車で塚原駅へ。そこからはまた歩き、途中から坂道をぐっと登っていったところに緑の広場があります。子供たちにとって、長い道のりは挑戦でもあります。 今回はそれぞれ巻き物にした地図を持って出かけました。そして途中で地図を開いて確認しながら歩きました。お友達と一緒にずっと地図を開いて「今どこ?」「ここだよ」と見せ合い、考えながら進んでいく子供たちもいました。また出発前に、たくさん歩かないと着かないし、坂道もあるけれど、みどり組だったらきっとがんばれることを子供たちに話しておきました。最後の坂道で「大丈夫?」と聞くと「全然!」「私だって疲れてないよ」とがんばる子供たちでした。自分はみどりだから負けないぞ、できるんだ、という気持ちが伝わってきました。到着すると、皆「やったー!」とうれしそうで自信に満ちた表情で、たくましく思えました。 みどりの広場は桜の花殻や花びらが落ちて一面ピンク色に見え、子供たちも「わー、きれい!」と大喜びでした。がんばって歩いたみんなへのステキなプレゼントのように思いました。道すがら、かも、てんとう虫、ちょうちょに出会ったり、たんぽぽ、すみれ、にがな、はるじおん……たくさんの野花を摘んだりして、楽しいピクニックの一日となりました。 |
新学期が始まり最初の1か月が過ぎようとしています。初めは不安そうな顔をしていた子、門やバスで泣いてしまった子も、ロッカーや下駄箱の場所を覚え、先生や友達の名前を覚え、新しい遊びや仲間に出合い、幼稚園が楽しい場所だと思って過ごせるようになってきたと思います。そんな毎日がんばっている子供たちの、幼稚園での一番のお楽しみは「おやつタイム」です。 おやつのメニューといっても、小さなおせんべい、ラムネ、リングポテト(指輪のお菓子)などなど。みどり組がピクニックに行った時は特別に「バナナ」なんていう日もありました。本当に少しの量ですが、毎朝「今日のおやつ何?」と聞いてくる子がいたり、寂しくて泣いていた子もピタッと泣き止んでしまったり、「おやつ」は魔法の言葉なんです。もしかしたら、お家に帰って一番に話す幼稚園のことが「今日は○○食べた!」なんておやつのことだったりする子供もたくさんいるのではないでしょうか。おやつタイムになると、手をお皿やお花の形にしてもらったり、リングポテトの時は指にはめて食べたり、楽しいひととき。毎日そんな子供たちの笑顔とおしゃべりの声が増えています。 |
初めて一人で登園してから約1週間が過ぎました。最初はお母さんと離れて寂しがっていた子供たちも、段々と園の生活に慣れ、友達と一緒に遊ぶ姿がよく見られます。「電車作るー」と自分のしたいことを主張する子もいれば、自分の世界に入って静かに絵を描く子もいます。15人それぞれが違う「楽しい」を持っており、自分の「楽しい」を感じとって過ごしている姿が見られて幸いです。 先日、初めてのクラスの活動をしました。手遊びをし、絵本を読み、自由画を描くといった内容です。初めて絵を描く子が多く、「描けない」と言う子がいるのではないかと心配になりましたが、どの子もどんどん描き始め、「アイスクリーム!」「うさぎー」など楽しそうに絵を描いていました。また、絵本も真剣に聞いており、「こんにちは」という台詞に対し「こんにちは!」と返し、楽しく絵本の世界に入っていました。あか組さんの初めてのクラス活動は、とっても楽しい時間だったようです。 |