1学期も終わりに近づき、夏休みを前にしてこの3か月を振り返ってみると、改めて子供たちの成長に目をみはる思いです。 入園当初の光景はまったく見られません。それぞれ好きな遊びを見つけて没頭しているようすをうれしく思います。特別なことがないかぎり、月曜日は1日自由活動で、たっぷり遊んで、礼拝、お弁当、また遊んで降園というスケジュールなので、遊びはどんどん広がり、仲間の入れ替わりもあって、遊びそのものも最初とは違ってしまったりもしますが、楽しい毎日です。 子供たちの心をとらえるのは、水遊び、泥んこ、プール遊びで、心を開放して遊べるときです。終わると、「またやろうね」「今度はいつやるの?」という声が聞かれます。 一方、けじめもとても大切です。けじめがないことは落ち着きのなさや協調性のなさにもつながり、自分勝手な行動になってしまいます。いつも感心するのは、発散して遊んでいるのに礼拝になると心を切り替えることができ、静かにしてお話を聞くことができることです。見学に来られる方がそのことに気づいてびっくりされることが多くありますが、動の時も静の時も大切にしていくことが大事であると思います。 |
梅雨に入り、元気に咲くあじさいを観察してきました。初めは白かったお花が次の週にはよーく見ると淡い水色っぽくなっていました。さらに次の週、「水色になったよ」「ピンク色のところもあるよ」とほんのり水色やピンク色になったことに気づき、「わぁ、すごーい!」と感動している子供たちでした。小さな変化に喜び、自然の不思議を感じることができて感謝でした。 また、川沿いの土手にお散歩に行き、あじさいを見てきました。色とりどりのあじさいを楽しみながら、気にいった葉っぱを一人1枚だけもらってきました。園に戻り、葉っぱの上に紙を敷いてクレヨンですり出して見ると、葉っぱの形が出てきました。それをハサミで切ると、本物のあじさいの葉っぱのようでした。折り紙であじさいのお花も作りました。折り紙が大好きな子供たちには簡単で、お友達のできないところも手伝ってくれました。ふだんあまり折り紙をしたことがない子供たちは、「え〜、わかんない」「できない!」と不安げでしたが、一つ一つがんばって折っていくうちに少しずつわかってきました。四つは作ろうということだったので、四つ目ができ上がると「やった〜!」と大喜びでした。そして、そのお花と葉っぱを紙に張りつけました。本物を見て、あじさいのお花を1か所に集めて周りに葉っぱを張ったり、お花を重ねて張りつけてボリュームを出したり、それぞれが工夫してオリジナルのあじさいができ上がりました。どれもとってもすてきにできました。 |
晴れた日は泥んこ遊びや水遊び。雨の日は、この時期ならではの生き物や植物との触れ合い。6月は自然に触れる楽しさを味わうことができる季節です。 そんな6月の晴れたある日、仙了川沿いの土手を友達同士手をつないで元気に歩くこひつじ学園の子供たち。そうです、今年も香川さんのご厚意でじゃがいも掘りに行ってくることができました。 畑に着くと、香川さんが「土を掘ってから茎を引っ張ってじゃがいもを取ってください。周りを掘るともっとじゃがいもがあるからね」と丁寧に教えてくださり、みんなそのとおりに掘り始めました。けれど、じゃがいもより団子虫取りに夢中になる子や、初めてのことに固まってしまう子などさまざま。やっとの思いで掘り終わり、だれかが空を見上げて「うわ〜!」と歓声を上げました。なんときれいな虹が架かっていたのです。がんばったごほうびに、神様からちょっとしたプレゼントをいただいたような気がしました。行きは歩きなれた土手をおしゃべりしながら余裕で歩いた子供たちでしたが、帰りは袋いっぱいのじゃがいもに「先生、持って!」と言う子もいました。けれども、お友達に励まされたり少し持ってもらったりして、園に帰ることができました。きくこ先生にじゃがいもを蒸してもらい、おいしくいただき、心も体も大満足な一日でした。 |
6月に入り、暑い日が続いていますが、子供たちは外でキャンピングトロッコで電車ごっこをしたり、砂でお店屋さんごっこをしたり、ブランコや滑り台で元気に遊んだりしています。また、室内で紙の工作やレールなどでも遊んでいます。片づけの時間になると「まだ遊んでいたい」と言うくらい楽しいようです。 さて、6月はあか組さんは特別なことをしました。6月のお誕生会のお菓子作りです。あか組さん皆で「おハナゼリー」を作りました。クッキーの型を使ってゼリーを抜いていくと、なんとおハナの形のゼリーができるんです! クッキーと違ってゼリーなので抜くのが少し難しいのですが、子供たちは先生たちと一対一で型抜きをし、とても上手に抜くことができました。「グッと型を押すよ」とか「型をくるくる回すよ」と隣で動作をつけながら伝えると、それをよく聞き、よく見てまねしていました。でき上がったゼリーを見て、子供たちは「うわ〜!」「カワイイ〜!」とうれしそうに顔をくしゃっとさせて喜んでいました。初めて作った誕生会のお菓子。あか組さんにとって忘れられないものになっているとうれしいです。 |