長い夏休みも終わり、心も体もひとまわり大きくなり、たくましさを感じて2学期をスタートしました。 2学期が始まるとすぐプレイデイのために準備がはじまります。秋風もさわやかで、心地よい季節になり、子供たちは心はずませてプレイデイの練習を楽しみました。今年は原っぱに行って練習する時が多くありました。原っぱへ行くには、車で小道具を運ばなければならないし、車に載せきれないものは先生たちが何往復もしなければならなくて大変でしたが、広い所へ行くと心も広がり、楽しむことができました。疲れを知らない子供たちには、ゲームが終われば原っぱいっぱいに走り回れるのもよかったのでしょうか、今まであまり外で遊ぶのを好まなかった子供が、朝の支度を終えると「先生、外へ行って来るね」と言って色帽子をかぶって出ていくようになり、子供の成長を思いうれしくなりました。 今年のプレイデイのテーマは『くすのきだんちは10かいだて』という絵本でしたが、毎日帰りに読んでもらい、この絵本が大好きになり、絵本の世界にすっかりとけこみながら、それぞれの場面に心はずませ、全園児が取り組めたプレイデイになったことが感謝でした。この充実感が次のクリスマスに向けての大きなステップとなることを期待します。 |
みどり組になり、音楽活動で“太鼓ができる”と子供たちはとても楽しみにしていました。今まであこがれていた分、やる気にあふれていました。 しかし、実際の練習は簡単ではありません。太鼓はとても重くて肩も痛くなり、太陽の照る中で汗びっしょりになってがんばりました。そんなみどり組にきくこ先生がカルピスをごほうびに用意してくださいました。「走って走って……カルピス目指して走ってゆこう」と替え歌を作って密かに歌っている子供たちもいるほど、一杯のカルピスが大きな励みとなっていたようです。練習をがんばったことは子供たちの大きな力となっていると思います。 そうして迎えたプレイデイ。いつもより広い場所でたくさんのお客さんの前でした。演奏中にお友達と向き合うところでいつもならみんなにっこりするのですが、ほとんど表情が変わらず、とても緊張していることがわかりました。それだけ真剣だったのですね。しかし、堂々と演奏する姿は皆とても素敵でしたね。演奏後のたくさんの温かい拍手はとてもうれしかったことでしょう。 次の日に、「おかあさんに上手だったよって言われた」「いっぱい拍手してくれた」とうれしそうに教えてくれました。おかあさんのことばが子供たちにがんばって良かった、できたという達成感を与え、大きな励みとなり、自信になったことと思いました。 |
秋らしい気持ちの良いお天気の続いた9月、こひつじ学園の園庭から、近くの原っぱから、子供たちの笑い声や歓声が聞こえ、にぎやかな雰囲気になりました。そうです、プレイデイの練習が始まりました。 今年は『くすのきだんちは10かいだて』という絵本をテーマに取り組みました。去年はわけもわからず参加していたような子供たち、泣いてしまった子供たち、初めてのプレイデイでいつもと違う雰囲気に緊張顔だった子供たちが、いざ練習が始まると苦手なダンスを克服したり転んでしまっても泣かずに走ったり、大きく成長した姿にうれしくなりました。 当日は広い養護学校の運動場。最初のプログラムのみどり組の鼓隊が始まると、き組の子供たちは立ち上がって見ていました。「来年は……」なんてあこがれをもって見ていたことと思います。また、それぞれのプログラムも「これサルの大工さんだからトンカチで叩くんだよね」と絵本の世界と競技のテーマを感じて楽しんでいた子もいました。 プレイデイが終わって、「プレイデイで楽しかったこと」を絵に描いてもらうと、金メダル、すずわり、けんけんぱなどたくさん描いていましたが、どの子の絵にもちゃんと「自分」が描いてあるのです。自分自身ががんばって楽しんだことを実感して、みんなが主役のプレイデイになったのだと思います。 |
夏休みが明けると、『くすのきだんちは10かいだて』をテーマにしたプレイデイごっこが始まりました。 かけっこでがんばって走ったり、手首にお花とシャラシャラをつけて踊ったり、障害物リレーで階段を登ってそこから「エイッ!」と飛び降りたり……。あか組の子供たちはプレイデイごっこを元気に楽しんでいます。特にダンスは、先生やお兄さんお姉さんの姿を真似しながら手足を力一杯動かして踊っており、とても楽しそうでかわいらしい姿でした。 最初は少し恥ずかしいな……と踊ることをためらっていた子も、皆が踊る姿を見ているうちに、少しずつ手足を動かしてがんばっており、友達や周りの子の存在の大切さを改めて感じました。子供たちはどの子も皆“一生懸命”でした。あか組になって初めてのプレイデイ。心から楽しんで、精一杯体を動かして、ひとまわり成長したあか組の皆だと思います。 |