こひつじひろば  2009年度9号




年間テーマ: 「自分」を生きる
――かかわって――
 家族の中でも母子中心の生活から、園に来たことによって友達とのかかわりや先生とのかかわりができ、取り巻く環境が広がり、たくさんの刺激を受け、それに伴ってたくさん成長した9か月間でした。
 プレイデイでは、入園して5か月ぐらいの子供たちが半数でしたが、仲間がいるということ、集団のすばらしさの中で成長した子供たちを見て感動しました。家族の中でお母さんと二人だけでいたらこの成長は見られなかったでしょう。
 特訓したりするようなことは何もしてきませんでしたが、クリスマスを前にして、毎年のことですが、それぞれの成長の大きさに感動して、胸に熱いものを感じたりします。クリスマスに向けての音楽活動を子供たちがとても楽しく取り組んでこられたことがよかったと思います。あか組はあか組なりに可愛く、ほほえましく、き組は年中組らしく、それぞれの力を合わせてしっかりまとまり、みどり組はさすがみどり組と感じられ、感動的な成長を見、明日のき組、あか組の子供たちの姿を感じました。みどり組中心に進められるページェントも毎年感動します。礼拝を中心とした集団の中でのかかわりを通して大きく成長したことを実感します。心も体もさらに大きく成長する明日を楽しみにしています。

みんなで奏でるハーモニー 〜Oh Holy Night〜
 プレイデイが終わると、「次はハンドベルやるんだよね」とさすがにみどり組で先を読んでハンドベルを楽しみにしていました。しかし、始まったばかりの時は馴染みのない曲で乗り気でない子供たちもいました。そこで、よしみ先生がピアノで「荒野の果てに」を弾き、「去年のみどり組さんがハンドベルでやったの覚えている?」と聞くと、目を輝かせ、「知ってる〜」という答えが返ってきました。「今年は『Oh Holy Night』を演奏するよ」と言われて納得し、それからグーンとやる気が出てきました。
 リズムが難しいところは、イチゴやブドウ、オレンジなど大きさの違う果物の楽譜でリズム打ちだけを何回も練習するうちに、曲のリズムが自然に入ってきました。一人2本ずつのベルはみどり組だけの特権でうれしくもありますが、たいへんです。しかも、同じ色のベルの中でも、青、赤、金色のシールつきなどとそれぞれ音の違いがあり、自分の出番を見分けていくにはたいへんな集中力が必要です。疲れますが、みんなやる気を失いません。そこには、みどり組としての誇りが感じられました。皆で合わせ、奏でるハーモニーの美しさを体験し、楽しんでいるのだと思いました。舞台ができると、毎日がだれかが「ハンドベルやらないの?」と聞きに来るくらい楽しみにしていました。
 当日は、たくさんのお客様の前で堂々とベルを振る姿に本当に頼もしく思いました。ページェントでも、3年前、2年前、1年前の姿からは信じられないほどどの子も変わって、心も体も成長していることを思い、感動でいっぱいのクリスマスでした。

キラキラ! き組! 〜力を合わせて〜
 2学期もあっという間に終わりです。この2学期の締めくくりというべき一大イベントはクリスマス祝会。き組は合奏で「ジングルベル・ロック」、ページェントでは星になってハンドベルで「キラキラ星」を演奏しました。ハンドベルと合奏のどちらかは希望のものを演奏できるように決まりましたが、自分の演奏したい楽器をがまんしたり、みんなのために譲ったりする姿もありました。けれど、練習して行くうちに自分の学期に愛着を持ち、特にハンドベルは、「私たちのハンドベルの音がいちばん大きかったでしょ!」なんて得意になっている子もいました。
 合奏は、楽器を持ちかえたりパートごとにリズムが違ったり、とても複雑でしたが、先生が持っているカードを見ながらみんな真剣に練習してきました。慣れてくると、カードの動きに合わせて体を振って演奏したり、自分の楽器でリズムを刻んだりする子、時には踊りだす子もいました。先生たちはいつ台から落っこちてしまうかハラハラでしたが、それだけ音楽を楽しんでいました。
 12月に入ると、みどり組やあか組とページェントの練習を始めました。自分が演奏する時でなくても静かに待ち、「○○君、上手!」と励まし合い、みどり組になったらどの役になろうかなど期待に胸を膨らませながら取り組んでいたことでしょう。本番は練習の成果を120%発揮し、すてきな演奏をしたき組の子供たちでした。

リズムに乗って 〜15人でメェ〜〜
 寒い季節になり、その中で行なったクリスマス祝会。以前から合奏やページェントの練習をがんばってきたあか組の皆。当日はニコニコ顔の子、真剣にがんばっている子、少し緊張している子と、それぞれの思いがあったと思います。
 練習ではふざけながら歌ったり楽器を耳の横につけて遊んだりと、あか組らしい可愛さがありましたが、本番はまったくふざけず、とても真剣に取り組んでいると感じました。羊の衣装もほとんどの子が気に入っており、「「メェーメェー着ないの?」などとよく聞いてくる子もいました。とても魅力的だったのですね。
 合奏では、上下入れ替わるところがなかなかうまくいかず、先生に声をかけられないと動けない子もいましたが、練習を重ねるうちにそれぞれ気づくようになり、周りに動けていない子がいると肩をトントンと叩いて教えてあげる子供も出始めました。当日は今までにないくらいスムーズに全員が自分で気づいて動くことができ、感動しました。たぶん私が一番驚いたと思います。
 歌もがんばって歌い、皆のかわいらしい姿にほおがゆるんでしまいました。羊の姿もすごくかわいく、お家でも着てみた子がいるかもしれませんね。あか組だけしか着られない羊。すっごくかわいい羊たちでした。また、みどり組の子たちの歌を見て聞いて覚えたのか、一緒に小さい声で歌っている子もいました。もう何になるか考えているでしょうか。来年再来年のクリスマス祝会も楽しみですね。今回の経験で自信をつけたあか組の子供たち。これからの成長が楽しみです。





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