こひつじひろば  2010年度4号




年間テーマ: 希望――愛の中を生きる
〜楽しむ〜

元気いっぱいで、楽しそうに遊ぶ子供たちの声があふれています。今年はどろんこ遊びが4回、プール活動は3回もできて大喜びでした。香川さんのご厚意でじゃが芋掘りをさせていただきますが、天候も守られ、楽しい経験をさせていただきました。掘りたてのお芋を蒸して食べるのですが、そのおいしさは格別で、あっという間に子供たちのお腹に消えていきました。

じゃが芋掘りの帰り道です。みどり組のお姉さんの一人があか組の子と手をつなぎ、その子のお芋まで持ってあげていたのです。「ずーと持ってきてあげたの? 優しかったね。ありがとう。先生とってもうれしいよ」と言うと、「だって、私があか組の時、みどりのお姉さんが持ってくれたから」という返事でした。二人分のお芋を持って手をつないで歩いて、大変だったことでしょうが、うれしさいっぱいの汗ばんだ顔の笑顔がすてきでした。イエス様からいっぱい、うれしい心をいただいたことでしょう。


あこがれの楽器 〜ごほうびはおいしい〜

音楽の時間、みどり組は自分のロッカーからあるものを取ってきます。「たいこのベルト」です。それぞれ袋に入っており、「みどり組ー! 音楽だよー! お片づけしてきてー!」という声が聞こえると、伝言ゲームのように「お片づけだよー!」と言い、その後で急いで袋を取ってきます。ベルトをつけてもらうと、流れている音楽に合わせて、たいこをたたくリズムで手拍子する子もいます。覚えて、早くたたきたくてしようがないんですね。

準備ができ、たいこをつけると、キッと顔がひきしまります。見ているだけで真剣さが伝わってきます。今までは、見てるだけのたいこを演奏できるんですから、一生懸命になりますね。曲が始まり、たいこをたたいてそれぞれ移動もしたりします。練習のたびに「みんな、こんなにできるんだ」と思い、感動します。

先日はたいこをがんばったごほうびに喜久子先生からカルピスをもらいました。みんなうれしくて、「肩が痛い」と言っていた子も「カルピス飲んだら治った!」と元気よく言っていました。ごごほうびもうれしいし、たいこもでできるし、楽しい音楽の時間です。


みんなで一緒に 〜ピョンピョンカエル〜

「雨が降ると喜んでいるものは何だ?」と質問してみると、「野菜」「お花」「わかった!カタツムリ」「カエル」などいろいろ出てきました。そんなことを話したり、カエルの歌を歌ったりしながら、ある日、き組のみんなで「カエル」を作りました。

カエルを描くのが初めての子供たちは、教師が「棒が一本あったとさ。葉っぱかな。葉っぱじゃないよ、カエルだよ」と絵描き歌を歌ってカエルを描いてみせると、同じように歌いながら描いてみて、「できた〜」とうれしそうに見せてくれました。「カエルのお腹は白なんだよ」と白いクレヨンでお腹を塗りつぶして工夫している子もいました。それぞれ小さなダンボールにとてもかわいいカエルが描けました。隅に切り込みを入れてゴムをつけると、「ピョンピョンカエル」になりました。「すごーい! 跳んだよ」「見てて〜!」「みんなで跳ばせてみよう」と自分のカエルがはねるのをとても喜んで遊びました。小さな活動の中にも、完成させたという喜びを感じ、友達と一緒にすることの喜びをたくさん感じて楽しんでいるき組の子供たちです。


じゃが芋掘り  〜お兄さん、お姉さん、ありがとう〜

香川勝久さんのご厚意で、今年もじゃが芋掘りをさせていただきました。畑は仙了川沿い。お散歩で慣れた道のりなので、行きはあか組さんでも余裕です。

畑に着くと、早速おじさんがお芋の掘り方を説明してくださり、お芋を掘り始めました。あか組さんは、お芋は見えているのに固い土が邪魔して掘れないと半ベソの子や、人の掘ったお芋をせっせと集めるちゃっかりさんなど、それぞれお芋掘りを堪能しました。き組やみどり組のお兄さんお姉さんたちは、そんなあか組さんの分もがんばって掘ってくれたり、虫退治もしたりしてくれました。帰り道は、掘ったお芋を自分で持って帰らなくてはならないので、「疲れたぁ」とつぶやく声が漏れてきました。そんな中、自分もあか組の時してもらったと代わりに持ってくれたり、抱っこしたりしてくれるお兄さんお姉さんの存在は、あか組さんにはとても大きかったことでしょう。

園に帰ると、きくこ先生が掘りたてのお芋を蒸してくれて、いびつな形や皮付きのお芋でも平気でぺろりと食べてしまいました。お芋の味も、お兄さんお姉さんの優しさも、お芋掘りの楽しい思い出として子供たちの心に残ったことと思います。






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