こひつじひろば  2010年度10号




年間テーマ: 希望――愛の中を生きる
〜育ち合う〜

プレイデイやクリスマスを通して子供たちの成長を実感し、子供たちと喜びを共にして胸を熱くした1年も終わりに近づきました。また新しい年度にむけて更なる成長を期待できる幸いを思います。

子供たちは共に生活しながら、それぞれ年齢相応に葛藤を覚えつつ、周りの励ましや見守りの中で乗り越えてきて今の姿があることを思うと、毎日毎日の小さなできごとの積み重ねの大事さを覚えます。

あか組やピンク組は、これまでに見えなかったこと、気付かなかったことに気づいて、発見を喜びながら、とまどいの思いもあったでしょう。き組は何となく一緒に遊び、仲良しになった友達が自分とは違う人格を持った存在で、違う思いのあることに気づき、他人としての存在を意識するようになります。みどり組はいろいろな経験を通して仲間関係を広げ、深めながら、遊びや興味の共通性を通して新しい仲間作りができてきて、友達の大事さを覚えていきます。こひつじの子供の良さは自分の立場をわきまえていることです。き組やみどり組は憧れの存在で、早くき組やみどり組になりたいと、その日を楽しみに待ち、先輩たちを見ながら育ち合っている姿はとてもすばらしいと思います。


交通安全教室 〜楽しくルールを覚えよう〜

交通安全教室では、交通ルールをクイズにして楽しくまた分かりやすくお話ししてもらい、園庭に出て実際に道や横断歩道を歩く練習をしました。交通ルールのクイズではどの子も集中して話を聞いて、「小学生はかばんじゃなくてランドセル!」とよく反応して楽しんで答えていました。「雨の日は空が暗いからかさや靴も目立つ色にしようね」と指導員さんが言うと、「あ! だから一年生は黄色いのをランドセルにつけてるんだね」という声も挙がり、よく見ているなと感心ました。

盛り上がったクイズの後は、一人ずつ順番に園庭にできた道路を歩きました。「止まって、手を挙げ、右見る、左見る、もう一度右見る!」のお約束を守って、また右側を歩くこと、歩道があるなら歩道を歩くこと、かさのさし方しまい方もやってみました。難しかったのは傘を閉じてしまうことで、ゆっくり苦戦しつつがんばりました。最後には、着ぐるみのカッピーと握手し、免許証と交通ルールのクイズプリントをもらって喜んでいました。「家に帰ってやってみる!」と 最後まで楽しい交通安全教室でした。


『ねずみくんとゆきだるま』を読んで

き組では今月『ねずみくんとゆきだるま』を読みました。おもしろい絵本で、自然に笑いが出るのです。絵本のような雪だるまは作れませんが、みんなで白い紙を丸めて雪玉を作りました。その雪玉を使ってピン倒しゲームをしました。二つのチームに分かれ、3本のピンを先に倒したチームの勝ちです。ピンをねらって一生懸命投げる子、両手いっぱいに雪玉を持ってまとめて投げる子、みんな大はしゃぎで投げました。自分のチームのピンが倒れると「やった〜!」と大喜びでした。

もう一つは、雪玉入れです。一つのチームの子が順番にソリを引いて走ります。そこにもう一つのチームの子供たちが雪玉を投げ入れるのです。多く入ったチームの勝ちです。ソリを引く子、雪玉を投げる子、それぞれ夢中でした。

また制作帳に雪だるまを作り、お誕生会のお菓子ではスノーボールクッキーを作りました。今回は生地を作り、コロコロ丸めて焼き、その上に雪(粉砂糖)を振りかけました。いつか本物の雪でみんなで遊べたらどんなに楽しいことかと思いながら、いろいろなものを雪に楽しく見立てて遊びました。


制作帳 〜絵本の世界を味わって〜

今年度も残すところあとわずかになりました。この1年、たくさんの絵本を読んできた子供たちですが、特にその月その月ごとにクラスで決めたテーマの絵本は 印象に残ったことと思います。あか組、ピンク組は、今まで5冊の絵本を読んできましたが、2月には『ガンピーさんのふなあそび』を読んで劇ごっこをします。

そのテーマの絵本に親しむと、絵本の内容をもとに、貼り絵や色塗り、縫い物ごっこなどを採り入れて自分の制作帳を仕上げていきますが、初めは切っちゃいけないところを切ってしまったり、色塗りもめちゃくちゃだったりしました。紙を切るときはハサミじゃなくて紙を動かすこと、ノリの丁度いい量などを友達のやり方や自分の失敗から学んでいきました。今では「はみ出さないでできた!」「冬の葉っぱだから茶色にする」と思いを持ってできるようになり、先生の手伝いなしで作り上げています。

制作帳は3月に持って帰りますが、絵本の世界を楽しみながら、子供と一緒に見てほめてあげてください。






■TOPへ   ■こひつじひろばTOPへ