4月からの10か月間、遊びや生活を通して友達関係が年齢相応に成長し、一人一人が心も体も大きくなったことを感じます。初めは同じ興味を持つ子供たちが寄り合ったグループで遊んでいたのが、興味の変化でメンバーが変わっていきました。そうした中から本当の仲良しが生まれてきているのかなと思います。 仲間同士の中でそれぞれの得意な面が生かされて、自然に役割分担が生まれ、リーダーシップをとる子が出てきます。お互いの違いを認め合い、赦し合い、助け合って、共に学ぶことを充実させていきたいです。 |
新学期が始まって間もなくのある日、みどり組の子供たちは園長先生のおうちのお茶会に招待されました。 お客様として招待されたので、一人ずつ「お招きいただいてありがとうございます」とあいさつしてからおうちに上がります。お部屋に通されると、ソーサーに載ったきれいな色や柄のカップに紅茶が注がれます。子供たちは緊張した顔で静かに待っていました。お皿に載ったワッフルが目の前に並ぶと、思わず「おかわりしていいの?」という声も上がりました。おかわりはなかったけれど、園長先生から外国に行った話や外国のお金の話を聞かせてもらいました。「お客様」として園長先生のおうちに招待され、ちょっぴり大人な気分を味わえた子供たちでした。 |
毎月、クラスごとにその月の絵本を読み、その絵本をみんなで楽しみ、絵本の世界を制作帳に作って表現してきました。色を塗ってアオムシを作ったり、紙でギョウザを作ったり、マーブリングで絵の具を楽しんだりと、いろいろな形で絵本の世界に入りました。 そこで作った物の一つ一つは大切な思い出で、き組だけの宝物です。今は『くまにてがみをかきました』を読み、それぞれ手紙を書いています。自分の好きな物を描く子、絵本を意識して熊の絵を描く子もいて、かわいい手紙ができました。 |
『てぶくろ』の絵本を読みました。すると、「もう1回読んで」「今日も読んで」という声が上がり、繰り返し読んできました。そして、『てぶくろ』ごっこもしました。机を二つつなげ、布をかけててぶくろにし、なりたい動物になってせりふを言いながら次々にてぶくろの中に入っていくのです。この『てぶくろ』ごっこも、「もう1回やりたい」「今日もやろうよ」と何回も楽しんできました。絵本を見ていて気づいて「窓をつけよう」と意見を出す子がいると、「それがいいよ」とみんなが賛成し、お面も作り、今度はダンボールにてぶくろを描いてみようと発展しています。みんなが1冊の絵本を通して同じイメージを持って楽しむことができるこの活動を大切にしていきたいと思います。 |